ウェブプロキシ(WebProxy)の説明、設置について
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ウェブプロキシ(WebProxy)の概要
ひとくちに言えばWeb上で使える「プロキシ」です。
まずプロキシ(Proxy)とは日本語でいう「代理」の意味で、目的地へ自分の代わりにアクセスしてくれます。プロキシは略語(隠語)として串と呼ぶこともあります。
簡単に説明すると利点は以下の通り
- 内部ネットワークへの不正アクセスを遮断
→ プロキシサーバが仲介点になってくれるので、セキュリティアップ
- 一度表示したページをサーバ側でキャッシュとして溜め込む
→ 次回から高速アクセスが可能となり、トラフィック軽減に
補足ですがProxomitronというフリーウェアを使うことで、自分で自分をプロキシとして利用でき、環境変数変更などのセキュリティが確保できます。
次にウェブプロキシの説明をします。プロキシサーバの意味がわかれば簡単。
Perlなどの言語で作られたプログラム(もちろんフリーウェア)をWebサーバに設置、そこにアクセスして利用することであなたの代わりにプロキシサーバとして代理アクセスを行い、Webページを持ってきてくれます。
ウェブプロキシ(WebProxy)はこんな時に便利
- 学校や会社等でファイアーウォールソフトなどの接続制限を回避
- 「URLアドレスが一致しているか」の規制であれば、ウェブプロキシが代理アクセスでページを持ってくるので結果的に閲覧できるようになります。
- Webサイトの掲示板などでプロバイダ規制がかかっていて書き込めない場合
- ネット上の名札である「IPアドレス」や「ホストアドレス」が、プロキシ化したウェブサーバのものになるので書き込めるようになります。
- アクセス解析などに自分のアクセスが記録されるのがなんだか嫌な時
- これも同様に、リモートアドレスなどの環境変数が、全てプロキシ化したウェブサーバのものになるので安心。
ウェブプロキシ(WebProxy)を利用するにあたっての利点
- 簡単に利用できる
- 通常の方法でプロキシを通すための作業([ツール]→[インターネットオプション]など)の面倒な設定が不要。フォームに開きたいサイトのアドレスを入力してボタンを押すだけです。
- 通常のプロキシが通せない環境でもネットができさえすれば利用可能
- CATV環境、ルータ、学校/会社などのセキュリティソフトなどで普通のプロキシが利用できないパソコン環境でも、Web上にあるプログラムを実行するだけなので、ウェブブラウザとネットに接続できる環境であればウェブプロキシを利用できます。
- 多段プロキシが簡単に実現
- プロキシを通した状態で他のプロキシを利用することを多段プロキシといいますが、ウェブプロキシでは簡単に実現します。
- 長い期間利用可能
- 一般のプロキシサーバは本来、誰でも利用できる状態がいつまでも続く訳ではなく、利用する前にプロキシチェックしている人がほとんどでしょう。
ですがウェブプロキシはHTTP専用のWebサーバを利用するので、高速な通信が長い期間安定して行えるところが多いようです。
ウェブプロキシ(WebProxy)を利用するにあたっての注意点
- アクセスログはプロキシサーバ側に全て残る
- ほとんどのサーバ管理者はアクセスログを残す設定にしているでしょう。従って不正利用はできません。利用はあくまでも個人の責任です。多段や海外経由のアクセスでも警察とプロバイダが協力すれば追求可能です。
当然ですが、プロキシを経由した状態でパスワードやクレジットカードの番号等を打ち込んだりWebサービスにログインしないようにしましょう。
- セキュリティーポリシー
- 学校や会社などで利用の際はセキュリティーポリシーに注意して下さい。
- 設置するプログラムにより性能がまちまち
- Webページを見るだけのものもあれば、画像やページ自体がうまく表示されないものもよくあります。
掲示板やチャットに投稿可能(POST対応)、クッキー対応、自分で環境変数を変更可能、HTTPS通信対応など高機能のものも存在します。
ウェブプロキシ(WebProxy)設置に関して
ウェブプロキシの動作にはCGIでSocketが動けばOKです。
「Socketって何?」「infoseekとかもCGI使えるけどどこが違うの?」という知識量ではやめた方が無難です。無料ウェブスペースではAAAやトクトク、XREAなどが対応していますが、無料版では利用規約に触れておりアカウント削除されます。
有料サーバならさくらインターネット やロリポップ! などの月200円程度の安いサーバでも動きますが、かなり負荷のかかるコンテンツですので高負荷利用禁止の規約によりアカウント削除や利用停止の恐れがあります。
設置するには自宅サーバや専用サーバが無難ですが、それ以外で動かしたいのであれば迷惑のかからないようにhtaccessを使ってユーザ認証を設けましょう。自分だけが利用、と思っていてもGoogleやYahooのロボットがどこからともなく現れてページをクロールしてしまえば世界中の検索結果で表示されるからです。
htaccessが利用できるとはいえUser-Agent判定でクローラーをdenyして弾こうとしても、robot.txtを無視するロボットも存在するので、自分や特定の人以外は利用させたくない場合はユーザ認証を設けるのが一番確実でしょう。
ウェブプロキシを設置しているサイトの管理者の方で、ここに設置URLを掲載されてまずい場合は私に連絡か該当プログラムの削除、先程の通りユーザ認証を設ける(推奨)、もしくはパーミッションの変更だけでもしておいてください。
ウェブプロキシ(WebProxy)のプログラム配布サイト
「設置できる環境があるので自分もウェブプロキシサイトを構築してみたい」という人向けにCGIプログラムを配布しているWebサイトを紹介します。
詳しい設置方法は付属のReadmeを参照。条件さえ揃っていれば簡単に設置できるので、自宅サーバに設置して学校/会社から使うのも良いかもしれませんね。
もし動かない場合、原因が特定できないほどの知識量ならば諦めた方がいいと思います。
▼CGIProxy(一番有名/英語)/作者:James Marshall
http://www.jmarshall.com/tools/cgiproxy/
▼eSexy/似非プロクシ(国産)/作者:babyA
http://www5b.biglobe.ne.jp/~babya/
残念ながら閉鎖済みのようですが、ウェブアーカイブでソース入手可能。
「替え玉一丁」というプログラムは似非プロクシの翻訳機能付き。
▼WebProxy、WebProxy2(国産)/作者:LunarNight Lab
http://hp.vector.co.jp/authors/VA032507/dsp/ja/webproxy.htm
http://hp.vector.co.jp/authors/VA032507/dsp/ja/webproxy2.htm
私的にはこれが手軽に設置でき高機能でおすすめ。
▼PHP3 串 1.1(PHPのSocketが動作する環境が必要)/作者:ToR
http://php.s3.to/net/#get
更新履歴
09/04/24■WebProxyリスト追加とホスト情報記載
09/04/18■前回更新リストのリンク切れと分類チェック
06/01/07■前回更新リストのリンク切れと分類チェック
06/01/02■ページリニューアル、解説追加、プロキシリスト大幅追加
05/08/19■tipyへのリンク削除、WebProxyを5本追加、公開2pを4本追加
05/08/12■リンク切れチェックをして8本削除、新規WebProxyを9本追加
05/07/20■リンク切れチェックをして10本削除、公開p2削除。
05/06/25■PHP3 串スクリプト配布サイト追加。
05/06/24■公開p2を発見したのでおまけ情報として追加。
05/06/23■CGIProxyを4本追加、PHPProxyを6本追加、リンク切れチェック
05/06/22■公開Proxyリンク切れチェック、tarutaruが復活していたので追加
05/06/21■設置サイト以外の情報量を増加。履歴も書くようにした
05/02/??■当ページがHACKER JAPAN 2005年3月号に掲載されたらしいです |
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