一方、事故後の軍の対応などにも国会などから批判が高まっている。事故発生時刻は当初、午後9時45分と発表したが、3度にわたって変更して2日には「同20分ごろ」と訂正された。助かった天安の乗組員も軍ではなく海上警察に救助されたほか、艦尾の沈没地点は軍より漁船によって先に発見された。
さらに救助作業にあたっていた海軍のベテラン特殊部隊員が先月30日に殉職。2日夜には捜索に協力していた民間の漁船(乗組員9人)が貨物船と衝突して沈没し、新たな救助活動が始まっている。
災難続きの現状に、李政権の支持率にも影響が出始めた。民間世論調査機関リアルメーターによると、沈没事故後に政権支持率は4.4ポイント下がり40%に。6月には、李政権の中間評価とされる統一地方選が控えており、政府・与党にとっては逆風となっている。