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 入管で自殺の日系ブラジル人、出国なら戻れない

一家離散、いじめ… 家族求め、さまよう
 今年2月8日、法務省東日本入国管理センター(牛久市久野町)の施設内で、入管難民法違反(不法滞在)で摘発され、強制送還処分を受け、収容されていた日系ブラジル人男性(25)が自殺した。男性は5歳の時に、母親に連れられ来日。ポルトガル語の読み書きはできず、母国に知人は1人もなく、頼るすべもない。母親(43)と妹(23)、妻(33)の家族3人が話す男性の生涯は、夢を求めて来日した日系ブラジル人の悲哀を浮き彫りにする。

▼来日後に両親別居
 男性は1984年7月、ブラジル・サンパウロ州生まれ。先に日本で働いていた父親の「家族一緒でないと寂しい」という求めに応じ、男性は90年1月、母親と当時3歳の妹と共に来日。当初は三重県に住み、両親は自動車部品の工場で働いた。その後、愛知県内に転居したが、両親は不和になり別居。
 中1の終わり、男性は家に帰らなくなった。
 「ポルトガル語を話すだけで殴られていた」と妹。男性は不良たちにいじめられていた。それでも、男性は不良たちと一緒にいることを望んだ。妹は「兄は家族のようなものを求めていた」と振り返る。
 男性は中学卒業後、バイクの無免許運転で繰り返し逮捕された。
 20歳のころ、後に妻となる女性と暮らし始めた。しかし、2006年9月、男性に道交法違反容疑などで逮捕状が出た。女性の背負わされた借金を返すため、男性は姿を消したが翌年、同法違反と覚せい剤取締法違反などの疑いで逮捕された。
▼ビザ更新できず 
 男性は約2年の服役中、ビザの更新を申請したが受理されなかった。09年7月、刑務所を出た後、東京入国管理局横浜支局(横浜市)に収容。男性は、このまま出国すれば二度と戻れない「現実」を知り、特別在留許可を求めて訴えを起こす一方、10月に結婚した。
 男性は11月、牛久市の東日本入国管理センターに移送。午後4時半に居室の鍵を閉められる。落ち込んだ男性は、電話で妹に「家族って大事だと分かった」と話したという。
 2月8日午後4時ごろ。男性は死亡する直前に妻と電話で話した。男性はもうろうとし、ろれつが回らなかった。施設内で精神安定剤などを常用していたという。
 その夜、男性は首をつった。
▼「幸せになって」 
 「自分が死んだら、自分を忘れて、幸せになってください。愛しています」
 牛久に着いた家族に、同センターは男性の死亡の状況などについて説明。メモが家族の写真に張られていた。同センターは「中にいるのに疲れた」などと書かれた入管側にあてたメモもあったとも説明した。
 母親は今も「入管がちゃんと見ていれば、自殺を防げたのではないか」と嘆く。
 「もし、わたしがブラジルに帰れと言われたら…。ポルトガル語の読み書きもできない。どうやって生活したらよいか分からない」と妹は話した。

【写真説明】
男性の来日当初のパスポート。母親は「入管がちゃんと見ていれば自殺を防げたのではないか」と嘆く=愛知県内

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