大西洋クロマグロ国際取引禁止案はワシントン条約締約国会議で否決。国内では他のマグロ類規制になお警戒感。[関連情報]
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サバからクロマグロを産む研究(写真:産経新聞) |
【ECO最先「探」】サバがクロマグロ産む 数年後に成功か
先月開かれたワシントン条約締約国会議では、クロマグロを、パンダやジュゴンと同様の国際取引が禁止された絶滅危惧(きぐ)種にするかどうかが焦点となり、議論の末、回避された。市場関係者やマグロ好きの多くの日本人はホッと胸をなで下ろしただろうが、安心してばかりはいられない。実際にクロマグロの量は目に見えて減少している。このままでは見られなくなる日がくるかも…。現在、そんな危機感を払拭(ふっしょく)するような研究が進んでいる。東京海洋大の吉崎悟朗准教授(水産学)らの研究グループが取り組む「サバにマグロを産ませる」研究だ。(天野健作)(産経新聞)[記事全文]
◇研究について
・ サバにマグロを産ませる秘策 - 週刊朝日(3月26日)
・ ヤマメの腹借りてニジマスつくることに成功(基礎研究最前線) - 科学技術振興機構
・ 吉崎研究室 - 東京海洋大学海洋科学部
◇クロマグロ禁輸は回避
・ クロマグロ禁輸案 「否決」最終決定 - 産経新聞(3月26日)
・ クロマグロ禁輸、否決 市場安堵も規制なお不安感 - フジサンケイ ビジネスアイ(3月20日)
◇関連トピックス
・ 水産業 - Yahoo!トピックス
ニュース
- 日本は再び攻撃対象に マグロ戦争の教訓、クジラに生かせるか(産経新聞)3月28日 - 8時9分
- クロマグロ禁輸案否決のワシントン条約会議、最大の勝者は日本−韓国(サーチナ)3月27日 - 12時56分
- <クロマグロ>全遺伝情報を初めて解読 日本の研究機関など(毎日新聞)3月26日 - 19時17分
- シー・シェパードが「闘争宣言」―クロマグロの禁輸否決受けて(サーチナ)3月26日 - 10時56分
- クロマグロ禁輸案 「否決」最終決定(産経新聞)3月26日 - 7時57分
- クロマグロ「浮かれ報道は危ない」 途上国に「借り」、そのツケは(J-CASTニュース)3月23日 - 17時12分
- 回転すしチェーン店で近大マグロの解体ショー、今後の安定供給策に/横浜(カナロコ)3月20日 - 21時45分
- 回転すしチェーン店で近大マグロの解体ショー、今後の安定供給策に/横浜(カナロコ)3月20日 - 21時45分
- クロマグロ禁輸、否決 市場安堵も規制なお不安感(フジサンケイ ビジネスアイ)3月20日 - 8時16分
- 「資源管理」の徹底急務 クロマグロ禁輸否決 日本重責(フジサンケイ ビジネスアイ)3月20日 - 8時15分
※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。 表示方法: 標準全部
マグロ漁業の現状
地中海と東大西洋の漁獲枠削減
- 「日本の食卓からマグロが消える!?」 - G-Search sideBコラム(2006年11月30日)
世界で広がるマグロ規制
- 今回のワシントン条約の大西洋クロマグロの提案に関するファクトシート - トラフィックイーストアジアジャパン(2010年3月5日)
魚の枯渇を防ぐ措置が、今後の日本の責任
- マグロの管理、日本に責任=「食と資源」考える契機に−農水相 - 時事通信(2010年3月19日)
なぜ、巻き返しがはかれたのか
- クロマグロ禁輸否決 漁業者の視点、共感呼ぶ - 「日本は感情的にならず、漁業資源の持続的利用を訴える良い声明を出した」。産経新聞(2010年3月19日)
経緯
- 質問なるほドリ:クロマグロはなぜワシントン条約の議題に… - 毎日新聞(2010年3月12日)
- マグロの漁獲規制について知る - nikkei4946.com(2010年2月15日)
- 時論公論 「巻き返せるか クロマグロ禁輸案」 - 日本の対応、モナコ提案への支持が広がった背景。NHK解説委員室ブログ(2010年2月23日)
- 強まるマグロ包囲網、絶滅危惧種に指定も、欧州では不買運動も拡大中 - 「世界で広がるマグロ規制」の図解も。東洋経済オンライン(2010年1月28日)
マグロの漁獲量と消費量
- マグロについて:漁獲量と消費量 - WWF
- 主要まぐろ産地卸売価格 - 責任あるまぐろ漁業推進機構
輸出入を禁止した場合の影響
資源管理と貿易制度
制度・対策 | 概 要 |
---|---|
統計証明制度 | 貿易面から各国の漁獲状況をモニター |
IUU漁業国からのまぐろ類の禁輸措置 | 無秩序な操業を行う国からの輸入を禁止 |
正規許可船リスト(ポジティブリスト)対策 | 正規許可船の漁獲物のみを国際取引の対象にする |
地中海におけるクロマグロ蓄養場の登録制度 | ICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)の加盟国が自国の蓄養場を登録し、それらの蓄養場で生産されたマグロのみを国際取引の対象にする |
まぐろ類の資源管理と貿易制度について - 水産庁 |
まぐろ資源保存管理法
- まぐろ資源の保存及び管理の強化に関する特別措置法(平成8年日法律第101号) - 法律の条文。法なび法令検索
- マグロ資源保存・管理特別措置法 - kotobank
マグロの種類
主なマグロ漁場
- かつお ・ まぐろってどこで獲れるの? - 日本かつお・まぐろ漁業協同組合
各地域の漁業管理機関
- マグロ類地域漁業管理機関 -kotobank
名 称 | 加盟国等 |
---|---|
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT) | 米国、日本、南ア、ガーナ、カナダ、仏(サンピエール・ミクロン)、ブラジル、モロッコ、韓国、コートジボワール、アンゴラ、ロシア、ガボン、カーボヴェルデ、ウルグアイ、サントメ・プリンシペ、ベネズエラ、赤道ギニア、ギニア、英(バミューダ)、リビア、中国、クロアチア、EC、チュニジア、パナマ、トリニダード・トバゴ、ナミビア、バルバドス、ホンデュラス、アルジェリア、メキシコ、バヌアツ、アイスランド、トルコ、ノルウェー、ニカラグア、グアテマラ、セネガル、フィリピン、ベリーズ、シリア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島 ※協力的非加盟国:台湾、ガイアナ |
全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC) | アメリカ、コスタリカ、パナマ、フランス、ニカラグア、日本、ベネズエラ、バヌアツ、エクアドル、エルサルバドル、メキシコ、グアテマラ、ペルー、スペイン、韓国 ※協力的非加盟国等:ベリーズ、中国、カナダ、クック諸島、EC、ホンジュラス、台湾 |
インド洋まぐろ類委員会(IOTC) | オーストラリア、中国、コモロ、エリトリア、EC、仏、ギニア、インド、イラン、日本、ケニア、韓国、マダガスカル、マレーシア、モーリシャス、オマーン、パキスタン、フィリピン、セイシェル、スリランカ、スーダン、タイ、英、バヌアツ、タンザニア、ベリーズ ※協力的非加盟国:インドネシア、南アフリカ、セネガル |
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT) | 日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国 注1:台湾が「台湾漁業主体」として、みなみまぐろ保存委員会拡大委員会のメンバーとして参加 注2:協力的非加盟国等:フィリピン、南アフリカ、EC |
決定事項 | |
2009年の1万1810トンの総漁獲枠を10〜11年の2年間で20%削減(水産庁) | |
地中海漁業一般委員会(GFCM) | アルバニア、アルジェリア、ブルガリア、クロアチア、キプロス、エジプト、フランス、ギリシア、イスラエル、イタリア、日本、レバノン、リビア、マルタ、モナコ、モロッコ、ルーマニア、スロベニア、スペイン、シリア、チュニジア、トルコ、EC、セルビア・モンテネグロ(斜体はICCAT加盟国) |
クロマグロの完全養殖
- 近畿大学水産研究所
- クロマグロ完全養殖成功から1年。 - 和歌山県情報館
研究サイト
特集記事
- マグロ資源保護の動き - AFPBB News
- 漁場が消える−三陸・マグロ危機 - 河北新報
- 「魚が消えた海」|「マグロをつくる日本の漁業」 - ナショナル ジオグラフィック日本版2007年4月号
アンケート・クイズ
- 最も漁獲量が多いマグロは、次のうちどれ? - クリックリサーチ
意識調査
- クロマグロの国際取引禁止案に賛成?反対? - livedoor ニュース ネットリサーチ(2010年3月17日-3月24日)
- ワシントン条約会議で「クロマグロ禁輸」の可能性も あなたは禁輸案に賛成ですか、反対ですか? - gooニュース畑 (2010年3月16日-4月13日)
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