府知事選「実動部隊」労組ピリピリ 厳しい春闘、北教組事件
4月1日22時59分配信 京都新聞
知事選候補者の決起集会に集まった労働組合員ら。労組を取り巻く情勢に配慮しながら運動を展開している(京都市東山区) |
門候補は京都総評が支援している。小規模建設業者ら約1万8千人が加入する傘下の全京都建築労働組合は告示前に門候補を招き、円山公園音楽堂(京都市東山区)で決起集会を開催。告示後は電話作戦や演説会への参加で運動をもり立てる。
ただ、労組全体の集票力は年々弱まっている。府内の労組の推定組織率は昨年で19%と30年前の半分程度に落ち込んでいる。不況で厳しい春闘を強いられている労組も多い。
京都総評の岩橋祐治議長は「選挙で頑張って生活を良くしようという声と、春闘が大変で選挙どころでないという声の両方がある。国政に続いて府政を変えるチャンスだ、と懸命にハッパをかけているのだが…」と打ち明ける。
山田候補を支持する連合京都も雇用問題の政策要求を掲げ、積極的に選挙運動に取り組む。告示後は、事務所当番や電話作戦要員として約20人のスタッフが交代で選挙事務所に詰めている。
こちらも春闘に追われている組合があるため、京都市内では個人演説会への組合員動員を極力抑える配慮もしている。労組出身の民主党府議も「気を使う面はある。交渉が妥結した大手企業を中心に協力してもらっている」と話す。
山田候補が政党推薦を求めなかった影響で連合京都の細田一三会長が政党幹部に代わって事務長として選対に加わり、各地域でも連合系組合幹部が応援弁士に立つなど存在感を増している。一方、労働組合と選挙の関係が問われた北教組の事件には敏感に反応。告示前に各組合に法令順守を徹底する文書を出すなど、あらぬ疑いをかけられないように細心の注意を払っている。
最終更新:4月1日22時59分
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