今夏の次期参議院選挙は、民主党 VS 自民党という構図の最後の戦いになる。
自民党政権下で美味い汁を吸ってきた連中、霞ヶ関、丸の内、マスコミ他が現在必死で民主党を貶めようと躍起である。
マスコミは、鳩山首相や小沢幹事長周辺の政治資金規正法事件を殊更に書くが、鳩山首相に認識はないであろうし、小沢幹事長周辺に至っては公判すら簡単ではない。
現在、大阪地裁では『郵便不正事件』の公判が断続的に行われている。
その模様は、ここでも『
厚子さん、第13回公判傍聴記 by ナミねぇ』という傍聴日記からその公判の様子を報じている。
大マスコミが報じないからである。
ナミねぇこと竹中ナミ氏は、厚子さんの公判をまずツイッターで速報し、後にブログにアップする。
次回は、取調べをした検察官が出廷してくるのでまた報じる。
大マスコミが報じないことだから尚更皆さんに知らせないとならないのだ。
そしてこの郵便不正事件のマスコミの報道姿勢ひとつとっても、如何に彼らのペンが曲がっているかが分かるだろう。
昨日は、生方某が解任されていたが、小沢幹事長が民主党の党側を支えている限り、民主党政権は続く。
憲法の規定は以下のとおりである。
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第65条 行政権は、内閣に属する。
第66条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。
2 内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。
3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。
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皆さんは連帯保証人をご存知だろうが、連帯とは共同ということを意味し、内閣は国会と連帯関係にある。
即ち、国会は内閣の連帯保証人であるとみなせよう。
現在、民主党・社民党・国民新党は連立を組んでおり、鳩山政権は三党連立政権である。
小沢幹事長が民主党にいる限り、この三党連立は壊れないだろう。
彼にとっての民主主義とは選挙であり、その選挙の結果、過半数を取った政治集団が政権を担うという厳正な事実を踏まえており、政権を維持しない限り政策の実現は全く出来得ない。
三党連立(実際には新党日本を加えて四党)政権は、仮に民主党が衆参単独過半数になっても続く。
一党純化より民主的に好ましい面もあるからだ。
最近では、SG公明党が中立を宣言し、立場は是々非々であり、共産党より更に民主政策に近くなっている。
みんなの党は、民主と自民の狭間で支持率を伸ばしているが、さりとて母体であった自民党と握手することはない。
泥船に手を差し伸べる人はいない。
したがって小沢幹事長の選挙戦略は、三党連立政権を母体として、これまで自民党の金城湯池であった組織票を切り崩しつつあり、SG公明党も自主投票になる。
おそらく今般の参議院選挙の投票率は前回より下がるかもしれない。しかしながらその現実は、無党派の浮動票が減少するだけである。
一方、自民党にあった堅固な組織票は流動化する。
自民党と選挙協力関係にあったSG公明党は山口新代表が早々と是々非々を打ち出し、先の子ども手当て、高校無償化、介護改正法に賛成している。
JR労組救済法にも賛成し、SG公明党は大衆路線への回帰を示している。
共産党は民主の法案の一部にも賛成している。みんなの党も是々非々だが、自民党との対立軸を基軸としている。
加えて小沢幹事長が是まで自民党の地盤だった、組織票を切り崩している。
医師会、歯科医師会、自衛隊、NTT、農協、漁協、全特、税理士会、経団連、日本商工会議所と枚挙に暇が無い。
今回のクロマグロ禁輸阻止は、地方の水産業者の歓喜を呼んでいるだろう。
これらから、自民党の次期参議院選挙は『四面楚歌』である。
民主党の競争者は『自民党』であり、また逆に自民党以外に全国組織政党は無い。
したがって民主党は選挙になれば『鳩山民主党か、谷垣自民党か』という選択を国民に示すだろう。
その場合、鳩山首相は依然として信頼感があると判断している。
政治資金規正法問題も、国民は『母のカネ』ということが分かっているからだ。
一方、谷垣氏は今般の選挙でも地元で民主新人に2万票まで追い上げられ、総裁就任後に慣れない自転車で転んでいる。
したがって民主党は依然として『鳩山首相』を売ることになる。
さように前提を置いた場合、4月以降は鳩山首相を内閣も国会もライトアップしないとならない。
民主党広報も、政府広報も、鳩山首相を前面に出し、そのリーダーシップを盛り上げる必要がある。
今回せっかくクロマグロ禁輸否決を勝ち取ったのだから、民主党側は漁協や小売に働きかけ、政府に訪問してもらうよう働きかける必要がある。
ありがとうの一言が、鳩山を元気にさせる。現在のトップは鳩山であり、まず彼を組織的に元気にしないとならない。
それが組織運営の要諦だ。
同時に、それは党側を預かる小沢氏にも言えるが組織学が分からない人がいて大変だろう。
現在、鳩山と小沢の連携はよく取れている。だから結束して戦える。一方、自民党内はガタガタだ。
おそらく雨が降るのは、連休前くらいまで。
その後は、各党ともに戦闘態勢に入るから、このへんからが第四コーナーだ。
戦いはより多い母集団を形成した者が勝つ。
はて、処で自民党が勝利するシナリオはあるのだろうか、皆さんの回答を求む。
※参考
●選挙情勢分析 d(^_^)
今夏の参議院選挙は121議席(比例48選挙区73)で争われます。
非改選議席も121ですが、そのうち民主・社民・国民新三党の非改選議席は68です。
121 - 68=53議席。つまり連立政権は、53議席獲得すれば参議院過半数です。
このうち民主は比例で20議席は堅いのと社民と国民新が比例で各2+1の情勢です。
すると最悪でも23議席比例で入ります。
53 - 23=30。つまり選挙区で30議席獲れば勝利です。
前回の参議院選挙で大きく勝っているので、弾力があるのです。
選挙区は、公職選挙法で全国47都道府県全県で選挙されます。
このうち今回は29が1人区です。したがって、18が2人区以上の複数区です。
複数区は、中選挙区制で、ここが衆議院選挙と違います。
したがってここでは2大政党が交互に議席を獲得する確率が高いのです。
そこで基礎的な政党支持率から割り当てますと、民主はほぼ全域で支持率があるので、ここで最低複数区1人の議席を確保するとします。これで18です。
30-18=12。つまり残余の1人区29議席のうち12を獲得すれば勝ちです。
逆に自民が勝つには、1人区で18以上勝ち、複数区でも半数を勝たないとなりませんがそんな政党支持率はないですよ、とここでは指摘しています。
しかも今回は、選挙の際のゲタだったSG公明党が自主投票になりますから、自民党1人区はむちゃくちゃ厳しいのです。
(自民党勝利の背反が、民主党敗北です。)
で、生方さんや、枝野さんは何を根拠に言っておられるのか真面目な我々国民に説明をして欲しいと言っているのです。(@@)
前回の参議院選挙で、小沢さんがすごく勝っているのと今回は政権与党なので、それなりの戦い方があるということです。
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オリーブ 拝 ( 2010/03/20 18:55 )