関大の学長表彰に出席したフィギュアスケートの織田信成(左)と高橋大輔(右)=関大千里山キャンパス
バンクーバー五輪男子フィギュアスケート銅メダリストで、3月世界選手権で日本人初の世界王者に輝いた高橋大輔(24)=関大大学院=が2日、同大学で行われた学長表彰式に出席。早くも連覇の懸かる来年の東京・世界選手権に向け、さまざまなダンスの動きを修得する意向を明かすなど、構想を披露した。「世界一」の評価を受けた演技力に磨きをかけ、来季はさらに進化した姿を見せる。
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五輪、世界選手権とも、日本人初の偉業を成し遂げ今季を終えても、高橋の瞳は、すでに次のステージを見据えていた。「五輪の後は気が抜けて、世界選手権に気持ちを持って行くのが大変だったけど、今は気も抜けず、気持ちが次に向かってる。自分でも意外なんですけど」と話した上で、「次はもっとテンション高めの曲をやってみたい」と、早くも来季プログラムの構想を明かした。
さらに進化を遂げるべく、さまざまなダンスのレッスンを受ける考えもある。「今まできっちりと習ったことはなかったので、やってみたい。タンゴとか、スパニッシュダンス(フラメンコ)、あとはボール(社交)ダンス、ヒップホップ、ジャズとかですね」と、実に5種ものダンス習得に意欲。今季のプログラム、SP「eye」、フリー「道」はともに演技力を示す構成点で“世界一”の評価を受けたが「高い評価をいただいた後だけど、ガラッと変えていきたい」と、上がったハードルを、さらに越える自信を見せた。
世界選手権は五輪の上位2人(ライサチェク、プルシェンコ)が欠場。東京で真の決着をつけるべく、日本のエースは進化を続ける。
(2010年4月3日)