マレーシアニュース
【ペタリンジャヤ】 ナジブ・ラザク首相は3月31日、スバンで行われた軽便鉄道(LRT)4両編成車両の始発式において、政府は公共交通機関の充実を図るため様々な施策を行うと明言、LRTに対しては16億リンギを拠出して拡充・改善を図っていく方針を明らかにした。 首相は、政府は公共交通機関を利用する人を増やすため、時刻精度の強化、乗り換えの利便性の向上などを行い、多くの人が利用しやすい状態を作っていくと明言。一方で、国民の公共交通機関に対する意識も大きく変革していく必要があるとコメントした。 ナジブ首相は、多くのマレーシア人が海外において公共交通機関をためらわずに使うにも関わらず、マレーシアでは公共交通機関を利用しないと指摘。これは利便さの問題もあるが、公共交通機関は低所得層のものであるという奢った意識のせいもあるとし、教育などによって変えていく必要があると指摘した。現在の公共交通機関利用率は16%にとどまっており、政府は2012年までに25%に増やすことを目標にしている。 LRTについては、16億リンギをかけ35編成(4両編成)を追加導入し、電車の電気制御システムの向上を行う。既に新しい8列車が2009年12月から導入されている。シャアラム・クランへのLRT路線延長への要望については、政府はむやみに路線を延長する予算はないため、検討を重ねて決定すると回答した。 このほか、路線バスについては850台を追加、50の新路線を拡充する。LRT、マレー鉄道(KTM)コミューター線の主要14駅には6,000台分の駐車場を追加整備する。駅への乗り換えバスサービスも充実させる。また、首都中央部への交通ラッシュを緩和するため、首都部に3カ所の総合交通ターミナルを建設する。 首都圏の路線バス会社、ラピッドKLのイズディン・ダリ会長は、首相の提唱する「ワン・マレーシア」コンセプトが採用されて以来、国民の公共交通機関への理解が深まり、クラナジャヤ駅の利用率は前年同期比で6.7%の増加があったと報告した。
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