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徳之島へ分散、首相が調整指示 普天間「県外出したい」

2010年4月4日3時3分

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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、鳩山由紀夫首相が2日の関係閣僚会議で、普天間のヘリ部隊の大部分を鹿児島県の徳之島に移すことを目指し、地元や米国と調整するよう指示したことがわかった。併せて、キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市など)陸上部に新たなヘリポートをつくる。

 政権内の関係者が明らかにした。沖縄県外を印象づけるため、これまでの案の中でも徳之島を強調する狙いがある。ただ、地元自治体や米国の理解を得るのは難しく、交渉は難航しそうだ。

 関係者によると、首相は会議で岡田克也外相、北沢俊美防衛相らに「普天間は沖縄県外に出したい。徳之島で調整してもらいたい」と表明。内閣官房と外務、防衛両省で作業部会をつくり、地元や米側と調整に入るよう指示した。平野博文官房長官は会議後、記者団に「考え方の意思統一はした」と語った。

 政府はこれとあわせ、米軍嘉手納基地に飛来する外来機の訓練を県外に出し、沖縄の負担をさらに軽減するよう米側と交渉する方針だ。将来的には、勝連半島(同県うるま市)の沖合に人工島を造成し、3千メートルを超える滑走路を建設することも検討。シュワブ陸上部のヘリ部隊を再び移すほか、那覇軍港、空自の戦闘機や海自の哨戒機が使用する那覇基地(那覇空港)の自衛隊機能も集約するという構想だ。

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