ジャーナリスト常岡浩介さん行方不明でアフガン当局が捜査開始

　アフガニスタンで行方不明になったジャーナリスト常岡浩介さん（４０）について、同国情報機関の報道官は３日「捜索を開始した」と述べ、誘拐などの事件に巻き込まれた恐れがあるとして、本格的な捜査に着手したことを明らかにした。

　地元関係者は３日、北部クンドゥズ州を管轄する反政府武装勢力タリバン幹部が拘束を認めていることを明らかにした。タリバン指導部には伝わっていないという。指導部の報道官は「タリバンは関与していない」と述べた。

　在アフガン日本大使館は「すべての質問に答えられない」としているが、引き続き常岡さんの知人らと連絡を取りながら、情報機関とも協力して所在の確認に全力を挙げているもようだ。

　情報機関は、常岡さんが行方不明になった際、タリバンの幹部をインタビューするために滞在していたクンドゥズのほか、先月２８日まで滞在していた東部ジャララバードでも、常岡さんと接触した人物らから話を聞くなどして捜査を進めているとみられる。

　知人のフォトジャーナリスト久保田弘信さんによると、常岡さんと行動を共にしていたアフガン人が行方を捜したが、２日夜までに接触できなかった。常岡さんの携帯電話はつながらない状態。身代金の要求などはないという。

　常岡さんに同行していたアフガン人が１日「常岡さんが誘拐された」とのメールを久保田さんに送り、行方不明になったことが判明。常岡さんが現地の様子などを記しているインターネットのページによると、先月１８日にアフガン入りしたという。（共同）

（2010年4月4日03時26分  スポーツ報知）

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