殺人など凶悪重大事件の公訴時効を見直す刑事訴訟法改正案は1日、参院法務委員会で提案趣旨説明が行われ、審議入りした。野党側にも強固な反対姿勢はなく、今国会で成立する公算が大きい。
人を死亡させた犯罪が対象。殺人や強盗殺人など法定上限が死刑の罪は廃止。傷害致死や危険運転致死、自動車運転過失致死などその他の罪は現行期間の倍に延長する。過去に発生した事件でも、改正法の施行までに時効が完成していなければ適用対象となる。
今国会で確実な成立を図るため、参院先議とした。衆院法務委で他法案を審議する間に参院を通過する見通しで、早ければ大型連休明けにも成立が見込まれる。
毎日新聞 2010年4月1日 11時14分