メッセサンオーの個人情報流出を技術的にまとめてみた

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間違ってたら教えて。

発端
・メッセサンオーの顧客一覧ページがGoogleさんにインデックスされてた
・管理者用のページなのに外部から見える状態

原因
・インデックスされたURLにはパスワードが含まれている
・顧客一覧ページはcgiで動いているが、GETパラメーターにパスワードがある仕様
・BASIC認証など無いので扱いは一般サイトと同じ

どうしてこうなった
・管理用ページのURLをGoogleさんが知ってしまったのが原因
・管理者が意図的に掲示板にURLを書き込んだ? ←まずない
・コピペミスでURLを公開した ←ありえる
Googleツールバーなど  なんらかの、URLを第三者に送信するアプリ使った? ←ありそう
・Googleのクローラーが節操なさすぎで隠しページを見つけてしまった ←たぶん無い
 ※GETパラメーター総当りするキチガイクローラーも世の中には存在する
・管理用ページへの隠しリンクを表に貼っていた ←コメント頂きました。自分もやった事ある...
・一度Googleさんに知られると改ページの処理などでどんどんインデックス
 ※robots.txt とか無ければね

このcgiってどんなもの
・シェアウェアのショッピングカ-ト用システム
・規約に「何が起きても責任は負いません」の文字 まあ普通
・「URLにパスワードを出したくない時はフレームなどをお使いください」?
・cgi名などでググルと、過去にも他社が流出してるみたい
・また同じようなcgiが複数社で販売されている
・中の人は同じか、フリーソフトを改造か、シェアウェアを転売している?


なんか懐かしいパターンだ。


関係ないけど、自分が過去に出会った怪しいシステム屋さん
・オープンソースの管理システムを「自社開発です!」って売り込んできた馬鹿
・他人の検索エンジンを「研究開発しました!組み込んで下さい!」と持ってきた詐欺師
・メルマガのクラウドシステムを売るマルチ商法、裏でメルアド収集

システムを買う側、使う側もちょっとは考えよう!


追記
cgiの製作者からアナウンス。最新版は既に対応がされているとの事。


>管理プログラムに下記の対策がなされています。
>1.metaタグの挿入(noindex,nofollow,noarchive)
>2.USER_AGENTよるSpiderの排除

好きだぜこの対応。自分と趣味が似てるなあw
仕事では絶対やんないけど。

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コメント(8)

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Googleツールバーの通信内容をGoogleがクロールの元データとして使うというのは、個人情報の流用に当たるため、その可能性は少ないと思いますよ。

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Sale Managerというcgiですが、これは管理者用cgiのディレクトリに.htaccessで基本認証のパスワードロックをかけていれば、例え、そのページへのリンクが外部に公開されていたとしても検索エンジンのクロールの対象とはならないことになります。Sale Managerの解説ページを見ると、納品はメールに添付して後は購入者が自分でインストールしてください、とありますので、管理ページに基本認証のパスワードロックをかけなかったのはむしろ、購入者側の手落ちではないかと思えます。検索エンジンの流出元ですが、管理ページに基本認証もかけていなかったところをみると、購入者側がサイトのどこかに、管理ページへの(隠し)リンクを作ってしまい、画面上では見えないが、ソースではリンクが存在していたため、グーグルが検索の対象にしてしまったのではないかと思います。多分、だから記事で報じられて慌ててサイトそのものを消してしまったのではないかと

>通りすがりさん
>Googleツールバーの通信内容をGoogleがクロール

うっかりGoogleさんの事だから、ついやっちゃったんだと思ったんですよね・・・
「ブックマーク」や「URL」って、今のところ個人情報じゃないんじゃないでしょうか?
まあ規約で流用しませんってあるなら無いでしょうから本文からは消しました。ごめんなさいGoogleさん。


>.htaccessで基本認証のパスワードロックをかけていれば

同意。
でも認証追加してID/PASSを管理するのって面倒。
こういう場合は、ダイアログに「ID/PASSはman/koです」なんて書いてある空認証だけでも、同様の流出は防げたでしょうね。

管理ページへの隠しリンクは、私も経験あります┐(ノ∀`)┌

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管理者がブラウザにChromeを使ってたんじゃないかと。あれ何でもGoogleに投げますから。

>管理プログラムに下記の対策がなされています。
>1.metaタグの挿入(noindex,nofollow,noarchive)
>2.USER_AGENTよるSpiderの排除

お茶フイタw

はじめまして。

呆れながらこの件を拝見してますが、その一方、作る側としてこの程度の仕様で済ませようという悪魔の誘惑は必ずあるだろうなと思うと呆れてばかりもいられず、自分の仕事においてはしっかりせねばと改めて思います。

「どうしてこうなった」参考になります。
個人的には「GETパラメーター総当りするキチガイクローラーの収集者が悪意をもって掲示板にURLを貼り付けた」と思っておきたいです。だからといって何の救いにもなりませんが。
GoogleツールバーやGoogleChromeは決してありえなくないと思うと泣いてしまいそうです(T_T)

>じゃらんさん

私はGoogleさんが大好きでインターネットが便利になると信じて情報投げまくってます。
海の向こうに私の性癖を把握してる人が居ると思うとたまりません。


>mapleさん

まあ値段相応ならこの程度の仕様でもいいと思いますよ。フリーとか、300円程度なら…
うちに来てたキチガイクローラーは中華と大学ドメインですね。アク禁にしても忘れた頃に次が来ます。

失礼します。


>通りすがりさん
ところがそれがありえるんですよねー。

知り合いの依頼で独自ドメインのサイトを作ったのですが、気がつくとGoogleにインデックスされていたことがありました。
心当たりとしては

1.GoogleがGmailに記載されたURLをクロールした
2.相手がGoogleツールバーを入れていて、サイトを閲覧した

の2点のみです。
相手はネットに疎いので、Googleにクロール依頼した可能性はまず無い。
1に関しては、相手のGmailアカウントにメールを送った(こちらは非Gmail)ので、可能性あり。
2は、こちらはIEとFirefoxでサイト表示確認しましたが、アドオン一切入れてません。相手がツールバー入れていたかは不明。

これが去年の夏頃の話です。
また、某SEOコンサルの人が「Googleツールバーで顧客名簿のアドレスをクロールされて大変なことになった人がいる」って話をされていたこともあります。
Google先生怖いです。

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このブログ記事について

このページは、Net社長が2010年4月 2日 09:09に書いたブログ記事です。

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