韓元首相に懲役5年求刑

弁護団「推定または憶測の域を出ず、厳密な証拠はない」

 大韓通運の郭泳旭(クァク・ヨンウク)元社長(70)から、大韓石炭公社の社長職に就かせる見返りに、5万ドル(現在のレートで約473万円、以下同じ)のわいろを受け取ったとして起訴された韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相(66)に対し、検察は「特定犯罪に対する加重処罰などに関する法律」の収賄罪を適用し、懲役5年、追徴金5万ドルを求刑した。

 韓元首相は最終陳述で、「(郭元社長に対し)親切な振る舞いをしたことにより、金をやり取りする関係になったという、(検察の)奇怪な論理は理解に苦しむ」と述べた。また、弁護団は最終弁論で、「検察が法廷で、証拠として挙げたものはすべて、推定または憶測の域を出ず、厳密な証拠が求められる刑事裁判の原則に合致しない」と主張した。

 一方、検察は郭元社長に対しては、「自白しており、横領した金もすべて返済した」として、懲役3年6月を求刑した。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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