金正日総書記、まもなく訪中か

ジョンウン氏が同行するかどうかに注目

 3月31日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記を乗せる、平壌発-中国行きの特別列車の出発が迫っていることが分かった。大統領府(青瓦台)の当局者はこの日、「(昨年末からうわさされていた)金総書記の訪中が差し迫っている」と語った。

 大統領府の金恩慧(キム・ウンヘ)報道官も、報告会で、金総書記の訪中と関連し、「可能性が大きいとみて、注意深く見守っている」と話している。また「金総書記の訪中と天安沈没は、別の問題と見ている」と語った。具体的な時期の断定は難しいが、4月9日に北朝鮮で最高人民会議(国会に当たる)が行われる日程などを勘案すると、早ければ4月1日から3日ごろに訪中するとみられている。北京のある対北朝鮮消息筋によると、「金総書記の訪中に先立って、先発隊とみられる護衛総局の関係者10人余りが3月30日に北京を訪れた」という。通常、先発隊は訪中の2、3日前に到着する。

 安全保障部署の当局者は「2004年のケースでは、われわれが金総書記の訪中の動きをとらえてから3日で鴨緑江を越えたが、07年には金総書記が新義州まで行って戻ったケースもある。訪中の計画が明らかになると、日程を変更したり、取り消したりする可能性もあるだろう」と話す。金総書記は執権後、4回(2000年、01年、04年、06年)にわたって中国を訪問したが、最後の訪中は06年4月だった。

 今回、金総書記が訪中すると、中国の経済援助、北朝鮮の核問題、6カ国協議復帰、後継者といわれる三男ジョンウン氏が同行するかどうかなどが、関心の中心になる見込みだ。金総書記は3月29日に平壌で、新任の劉洪才・駐北朝鮮中国大使と夕食を共にした後、平壌に滞在しているという。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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