1つの携帯電話でNTTドコモやソフトバンクモバイルなど、異なる通信会社のサービスを受けられる「SIMロック解除」が実現すると、ユーザーは携帯端末と通信サービスを別々に選ぶことができ便利になる。一方、携帯電話会社や携帯メーカーは大きな影響を受ける。携帯電話会社が端末の開発を主導し、メーカーから全量買い取って売るという日本独特の産業構造が崩れる可能性がある。
SIMロックが解除されると、たとえば現在ソフトバンクから発売されている「iPhone(アイフォーン)」のSIMを交換して、ドコモの通信サービスを受けることができるようになる。
実際、アイフォーン人気で通信量が急増しているソフトバンクでは都心部の利用者から「つながりにくい」といった不満も出ている。ソフトバンクは通信回線の混雑を解消するため、基地局を倍増する方針を打ち出したが、SIMロックが解除された場合、基地局の充実している通信会社へ簡単に乗り換えることができる。
SIMロック解除が、通信回線のカバー率が広く、通話品質の高いドコモに有利に働くとの見方が出ているのは、このためだ。対抗手段としてソフトバンクがドコモより安い通信料金プランを打ち出せば、利用者は「通話品質」と「料金」をはかりにかけて、通信会社を選べるようにもなる。
端末とサービスが一体だった時代に比べ、利用者の流動性は飛躍的に高まるのは間違いない。日本の携帯電話料金は高止まりしてきたが、携帯各社に料金競争を促す効果は大きいとみられる。
ただ、携帯電話会社が多額の販売奨励金を出すことで、端末を「ゼロ円」で売り出すような手法はとりづらくなる。
ソフトバンクモバイル、携帯電話、NTTドコモ、SIMロック
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