日航 約50路線廃止で調整へ
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日航 約50路線廃止で調整へ

4月3日 5時9分

経営再建中の日本航空は、採算が悪化している国際線と国内線あわせて50近い路線について、ことし10月以降に廃止する方向で調整に入ることになりました。これで、旅客事業の規模は3分の1程度縮小される見通しとなり、地方空港などへの影響が懸念されます。

日本航空は、早期の再建に向けて一段とリストラを進める必要があるとして、当初予定していた廃止路線の数を増やし、国内線と国際線あわせて47の路線をことし10月末以降に廃止する方向で、国土交通省や自治体などと調整に入ることになりました。国内線で廃止が検討されているのは、▽大阪と福岡、松山などを結ぶ3路線、▽中部と札幌や仙台などを結ぶ4路線、▽名古屋と新潟や福岡などを結ぶ9路線、▽札幌と出雲や徳島などを結ぶ4路線、それに▽関西と福岡を結ぶ路線などあわせて31の路線に上っています。また国際線では、▽成田とサンフランシスコやミラノ、サンパウロなどを結ぶ8路線、▽関西と北京などを結ぶ5路線、▽中部とバンコクなどを結ぶ3路線のあわせて16の路線で廃止を検討しています。ただ、今後の調整によって廃止される路線の数は、変動する可能性もあるとしています。これで、日本航空の旅客事業の規模は、去年3月末の時点と比べ3分の1程度縮小される見通しとなり、地方空港を運営する自治体などへの多大な影響が懸念されます。また、廃止に伴って日本航空は、燃費の悪いジャンボ機の運航をやめるほか、早期退職の募集人数を今の2700人に、さらに4800人追加し、人員の削減を進めることにしています。