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介護保険制度10年 岡山では

介護保険制度が始まって10年になりました。
岡山県内では、サービスの利用者がこの10年でおよそ2倍に増えるなど、制度の定着が進む一方、慢性的な人手不足に悩む福祉の現場で、いかに介護の質を高めていくかなどさまざまな課題も残されています。
介護保険制度は40歳以上の国民が保険料を負担し、高齢者の介護を社会全体で支えあうことを目指して平成12年4月にスタートしました。
岡山県内で介護サービスを利用する人は、平成12年には、4万7000人だったのが、ことし2月には9万3000人とおよそ2倍に増えました。介護保険の大きな特徴とされたのはこれまで行政から与えられるものだった介護サービスをお年寄り自らが選ぶことができるようになること。民間の介護施設が相次いで設置されました。県内では、この10年でデイサービス施設の数がおよそ3点6倍、グループホームの数は13倍と、介護施設の数は大幅に増えました。岡山市の特別養護老人ホームでは、利用者がそれぞれの生活リズムに沿って家庭的な雰囲気の中で生活するとともに、職員が利用者の体調や個性をきめ細やかに把握して介護にあたれるよう、数人単位のグループに分かれて介護を行う、ユニットケアと呼ばれる介護を導入しています。
介護保険制度を利用することで、ユニットケアを行える建物を建てたり、職員を雇うことができるようになったりしたということです。一方で、行きすぎた民営化でサービスの質が低下したり、労働条件が悪化するなか、慢性的に人手が不足したりする問題も指摘されています。
また、認知症を患う1人暮らしの高齢者も増え続ける見通しで、こうした人たちにどのような介護サービスを提供できるかなど新たな課題も生まれています。
厚生労働省は介護報酬の改定が行われる2年後の平成24年度にあわせて制度を大幅に見直す方針で、本格的な議論を始めることにしています。

04月02日 21時50分

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