与謝野元財務相と園田元幹事長代理が新党結成へ

　自民党執行部への批判を強める与謝野馨元財務相（７１）と園田博之元幹事長代理（６８）が、来週にも離党する方向で最終調整に入った。両氏は２日、４月中の新党旗揚げを目指す自民離党組の平沼赳夫元経産相（７０）と都内で会談し、新党構想について意見交換した。

　会談では連携の在り方をめぐって協議する方針を確認。この席には、郵政民営化反対の立場から平沼氏と親交がある自民党・藤井孝男元運輸相（６７）も同席した。ただ、４人がそろって同じ新党を目指すかどうかは合意に至らなかった。

　しかし、夏の参院選では民主党の単独過半数を阻止する必要がある、との考えでは一致。自民党の支持率が低迷する現状では、反民主党票の受け皿にならない可能性が高いとの認識も共有した。

　会談に先立ち、平沼氏は記者団に「新党結成は早ければ早いほどいい」と語り、来週にも保守勢力の結集を名目に新党立ち上げを目指す考えを重ねて強調。与謝野氏との連携について「有力な選択肢だ。バラバラに新党をつくるよりも、まとまった方がいい」と述べた。

　関係者によると、与謝野氏は最近、石原慎太郎東京都知事や橋本大二郎前高知県知事とも、新党問題について会談したという。

　与謝野氏らが離党、新党結成となれば、自民党の谷垣禎一総裁（６５）ら執行部の一層の求心力低下は避けられず、波紋が広がる可能性も出てきた。

（2010年4月3日06時02分  スポーツ報知）

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