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◆広島4―5巨人(2日・マツダスタジアム) ラミレスは動揺していた。試合開始直前、木村拓コーチがグラウンドで倒れた現場を目の当たりにし、声を失った。ぼう然と情勢を見守ることしかできなかった。「頭を切り替えるのは簡単なことではなかったが、木村拓コーチにできることは神に祈ることだけだった」。試合が始まると、ひたすら目の前の勝負に集中した。
狙っていた。3点を追う5回1死一、三塁。カウント1―2から外角のスライダーを力強く振り抜いた。「ここまでスライダーで抑えられていたので意識していた。唯一、甘く入ってきた球をしっかりとらえることができたよ。いいタイミングでホームランが出てくれた」。過去2打席は前田健の外角低めのスライダーにバットが止まらず、2打席連続三振に倒れていた。“三度目の正直”で見事に仕留め、2試合連発の2号同点3ランを放った。
これだけでは終わらなかった。7回1死から、今度は143キロ直球を左翼席へはじき返した。「とてもすばらしいホームランだった」と、自画自賛の勝ち越し2打席連続3号ソロ。原監督も「変化球と真っすぐでしょ。よく打ちましたね。4点ビハインドの中で粘り強く取り、よく逆転しました」と4番の価値ある2発を絶賛した。
9回にも右前安打を放ち、今季初の猛打賞をマーク。前日(1日)の横浜戦から2試合で3発9打点の大暴れで、チームの今季初連勝も演出した。「自分でもすごく良いパワーを感じているし、このコンディションを維持できれば、もっと打っていける感触はある」とさらなる大爆発を予感していた。
試合後のヒーローインタビューには笑顔で応じ、広島のファンにも「ヨロコンデー!」を披露。普段と同じ振る舞いだったラミレスだが、ベンチ裏に下がると、表情は変わった。いつも陽気な男が、この日ばかりは勝利の重みをかみしめた。「勝つことができて本当に良かった」と胸の奥底から声を絞り出した。巨人の不動の4番は、真のプロフェッショナルだった。
(2010年4月3日06時02分 スポーツ報知)
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