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60歳男が自首…頭部切断女性は「30代の韓国人」
金沢市二俣町の山中で、スーツケースの中から頭部が切断された女性の遺体が見つかった事件で、石川県警金沢中署捜査本部は2日、死体遺棄の疑いで、金沢市安江町、自称無職飯沼精一容疑者(60)を逮捕した。同容疑者は1日夜、弁護士に付き添われて同署に自首。その理由について「マスコミで大きく報道され、毎日眠れなかった」と話したという。
逮捕容疑は昨年10月上旬、女性の遺体をスーツケースに入れ、金沢市二俣町の山中に捨てた疑い。
捜査本部によると、飯沼容疑者は「自分があやめた」「(遺体は)車で現場まで運んだ。頭部はスーツケースと一緒に同じ場所に捨てた」と供述。石川、富山県境近くの現場では、捜査員10数人が金属探知機や棒を持ち、雑草をかき分けながら捜索したが、頭部は発見できなかった。
3日も捜索を続行するとともに、殺人容疑でも調べる方針。
また、現場付近で2日までに、のこぎりなど刃物数点を押収。司法解剖などの結果から、女性の首を切断するのに使われた可能性が高いとみて、鑑定を進めている。
飯沼容疑者は女性について「30代の韓国人で、昨年春ごろに、雑誌の紹介広告を通じて知り合った」と供述しており、捜査本部は女性の身元特定を急ぐ。一部には、アジア系の風俗嬢という情報もある。
記者会見した岡田恭幸捜査1課長は、女性の死亡した経緯などについては「今は死体遺棄についての捜査で、詳しくは申し上げられない」とだけ話した。
飯沼容疑者は1日午後8時すぎ、弁護士に付き添われて同署に自首。「(事件が)マスコミで大きく報道されて、毎日眠れなかった」と話しているという。
スーツケースは3月26日、金沢市と富山県南砺市を結ぶ県道脇の崖下で建設作業員が発見、29日に中から首を切断され、頭部がない女性の遺体が見つかった。
飯沼容疑者が住んでいたとみられる金沢市安江町のマンションは、JR金沢駅から1キロと離れていない住宅街にある。マンションに住む男性は「近所付き合いはなく、お互い誰が住んでいるか分からない」と話し、近くに住む女性は「静かな町なので、まさかという思いです」と不安そうに話した。
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