NHK山口県のニュース　山口放送局

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原発　住民側申し立て退ける

上関町の原子力発電所を巡る反対派住民の抗議活動を禁じた仮処分について、住民側は異議申し立てを行っていましたが、裁判所は２日までに、これを退ける決定を行いました。
上関町の原子力発電所を巡っては中国電力が祝島の住民など３９人を相手取り、建設予定地での抗議活動を禁止するよう求め、山口地方裁判所岩国支部は、ことし１月、埋め立て工事が終わるまでの活動を禁止する決定を出しました。
これに対し住民は、「埋め立てには同意していない」などとして、仮処分を取り消すよう求める異議申し立てを行っていましたが、裁判所は、２日までに、「中国電力は、適正に埋め立て免許を取得し、工事に着手している。住民の主張は採用しがたい」などとして、申し立てを退ける決定をしました。また中国電力は、工事の妨害を禁じた仮処分決定が守られていないとして、今後、妨害行為があった場合、作業船のキャンセル料などを住民側に、支払うよう求めていましたが、裁判所は、１日あたり５００万円について、これを認める決定を出しました。
これについて中国電力では、「今回の決定をもとに妨害行為がなくなるものと考えている。近く埋め立て工事を再開するが、改めて妨害行為があれば、損害金の請求を行いたい」としています。
一方、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保事務局長は、「むちゃくちゃな決定だ。住民とも話し合い、対応を考えたい」と話しています。

04月02日　18時19分

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