車火災 幼い姉弟4人死亡 駐車中の車燃え 北海道
4月3日2時27分配信 毎日新聞
拡大写真 |
車が燃え子供4人が死亡した現場付近=北海道厚沢部町で2010年4月3日午前0時27分、佐藤心哉撮影 |
同署によると、死亡したとみられるのは、函館市桔梗町、棚橋智也さん(24)の▽長女歩夏(あゆか)ちゃん(3)▽長男旬汰(しゅんた)ちゃん(2)▽双子の男児の涼央(りおん)ちゃんと羽央(かおん)ちゃん(ともに7カ月)−−の4人。
棚橋さんの同署への説明では、両親は子供4人を乗せて函館の自宅を出発。妻の季(ゆき)さん(21)を市内の勤務先の飲食店前で降ろした後、現場近くの父親の実家の祖母宅に立ち寄った。子供たちは寝ていたため、エンジンをかけたまま車内に残し、数十分ほどして戻ったところ、町道に止めていた車が燃えていたという。車内は7人乗りの3列シートで、2列目に双子、3列目に長女と長男が乗っていた。
同署の調べでは、火災は車内から起きたとみられる。ドアにロックがかかっていたかは不明。車の中にはライターが置いてあった。事故と事件の両面で捜査している。
現場は厚沢部町役場から東に約10キロ、国道227号から南に約1キロの町道で、畑や民家が点在している。
◇「車の色分からぬくらい」
現場から約300メートル離れた近所の会社員の男性(41)は、2日午後10時過ぎ、自宅でテレビを見ていたところサイレンが聞こえ、駆けつけたところ、民家の横にある車が焼けこげた状態で、車のそばには幼児とみられる遺体があったという。男性は「私が見たときには火は消えていたが、車は何色か分からないくらい焼けていた。こんなことになるとは……」と絶句した。
また、近くの民家に住む主婦(60)は「家の窓から何かが激しく燃えているのが見えたので119番した。何が燃えているのかは分からなかった。叫び声も何も聞こえなかったので、こんな騒ぎになっているとは気付かなかった」と興奮気味に話す。
現場の向かいに住む女性によると、「興奮していて何で火事に気付いたかも覚えていない」と話した。また、別の女性は「寝ようかと思っていたところ、サイレンの音が聞こえてきた。自分は外には出なかったので炎は見えなかったが、煙のにおいはした」と驚いた様子だった。
同町は、北海道南部の日本海側に面した人口約5000人の農村。面積の8割が森林で農業が主体の町。ジャガイモの品種のメークインの発祥の地として知られる。
【関連ニュース】
火災:アパートの部屋燃え、焼け跡から2遺体 相模原
火災:塗装工場全焼、出火時は無人 埼玉・戸田
住宅全焼:焼け跡から3遺体…岩手
成田空港:着陸のユナイテッド機タイヤから白煙
石油ストーブ:ふた外れ引火 火災4件、リコール
最終更新:4月3日2時27分
Yahoo!ニュース関連記事
- 車火災 幼い姉弟4人死亡 駐車中の車燃え 北海道[photo](毎日新聞) 4月 3日 2時27分
- 車炎上、子供4人死亡 北海道・厚沢部町(産経新聞) 4月 3日 1時 6分
- 車炎上、子供4人死亡=実家前に停車中−北海道(時事通信) 4月 3日 0時15分
- <車火災>幼い姉弟4人死亡 駐車中の車燃え 北海道[photo](毎日新聞) 4月 2日23時46分
- 北海道で車炎上、子ども4人が死亡(読売新聞) 4月 2日23時46分