2日午後9時45分ごろ、北海道厚沢部(あっさぶ)町社の山で、「自宅前に止めていた車が燃えている」と家族から110番通報があった。
北海道警江差署によると、ミニバン型の小型乗用車が燃え、車内からは、棚橋智也(たなはし・ともや)さん(24)の長女(3)と長男(2)、生後7カ月の双子の男児の4人きょうだいの遺体が見つかった。車は3列シートで、双子が前から2列目、長女と長男が3列目に座っていたという。同署で詳しい状況を調べている。
道警によると、棚橋さん夫婦と子供4人が車に乗り、棚橋さんが妻を勤め先に送り届けた。その後、棚橋さんは町内の実家に行き、車を離れた。数十分後、実家の前に止めておいた車の炎上に気づいたという。
厚沢部消防署によると、車の3列目の燃え方が激しいという。
親族らによると、棚橋さん一家は函館市内に住んでおり、この日は厚沢部町の実家に夫婦と子ども4人で帰省していた。
現場は、函館市から北西に約35キロ離れ、厚沢部町の中心部から車で約20分走った住宅や畑が点在した農村地帯。