このブログをご覧の方へ
アスペルガー症候群の当事者や家族・支援者に、
少しでも元気になれるような情報を発信したい。
そんな想いで綴っています…
読む方の立場によっては、不快に感じる内容があるかもしれません。
それは、あくまでも私個人の意見であって、
アスペルガーを代表する意見ではありません。
これだけは、誤解しないでくださいね
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アスペルガー症候群とは
発達障害の一種で、知的障害のない自閉症です。
先天的に脳機能が普通の人と異なります。
そのため、「できること」と「できないこと」の差がとても大きいのが特徴です。
普通の人には"なんでもないこと"ができないのに、
普通の人にはできないことを簡単にこなしてしまう、というアンバランスな人です。
基本的に感じ方が違うため、相手の意図を読みにくいのも特徴です。
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前回からの続きです。
たった一週間のレギュラーでした。
学校では泣くのを我慢しましたが、家に帰ってから、誰もいない部屋へ走りこんで、1人で大泣きしました。レギュラー落ちして泣いてるなんて、情けない姿を、親に見られたくなかったのです。(もちろん、母はすぐに気付きましたが…)
実は、この前の日に、Bチームのメンバーから
「しーた、だいぶん慣れてきたなぁ!よかったなぁ!」
といってもらったばかりだったのです。
期待が膨らんだ直後のできごとだっただけに、
このショックは言葉にできないほど大きかったのです。
やっと、慣れてきてこれからだと思った矢先…
これから、やっと巻き返せると手ごたえを感じた矢先…
突然、現れた転入生。
しかも、並外れてバスケが上手いなんて…
どうして、よりによって、
こんなタイミングでバスケの上手い転入生が来るの?
そんな偶然ってある?
どうして、こんなにがんばったのに、
神様はいじわるなんだろう!
なんて…
運が悪いんだろう…
たった一週間の残酷な夢…
いっそのこと、レギュラーにならなければ…
こんなに悲しむこともなかったのに!
あんなに喜んだ自分がバカみたい!
なんて残酷な結末なんだろう…
あまりのタイミングの悪さ、自分の運の悪さに怒り悲しみました。
けれど、転入生を恨むことはありませんでした。
「自分が負けた相手を恨む」というのは、
非常に恥ずかしい行為だという気持ちがありました。
なぜなら、それは「自分に実力がない」という事実から目をそらして、他人のせいにして済まそうとする卑怯な行為だと考えていたからでした。
「敵ながら天晴れ!」
と、言えるぐらいの度量がなければ、実力などつかない。
そんな、日頃の母の教えが身に染み付いていました。
だから、「転入生を恨むことは」、
私のプライドが許さなかったのです。
…とはいっても、やっぱり辛すぎました。
怒りをぶつける先がなくて、結局、運命や神様を恨んでしまいました…
巻き返しのチャンスすらなく、
パニックのまま過ぎ去った1週間…
そのことが、悔しくて、悔しくて…
泣いて、
泣いて、
泣いて…
少し落ち着いて…
そして、
考えました。
スポーツは実力の世界。
上手い人が勝つ。
それが、現実。
これは、ソフトボールでも身にしみて経験したことでした。
もしも、私がもっともっと上手かったら、転入生が1人入ったぐらいでレギュラーから落ちることはなかった…
ボーダーラインのぎりぎりではダメなんだ…
何があっても、ゆるぎないぐらいの実力がなければダメなんだ!
そう、強く心に刻み付けました。
多少のことでは、
揺らぐことのない、
確固たる実力をつけること。
このときの辛い経験で得た教訓によって、
その後の私は、常に必要以上にがんばるようになりました。
そして、それは年月を経て、自分を苦しめる"完ぺき主義"へと姿を変えていくのですが…
思い切り泣いて、強い思いを胸に刻んで、
「ここまできたんやから、最後までがんばろう。」
と決め、翌日から今までどおりに練習に通いました。
その後、結局、レギュラーに返り咲くことなく、補欠のまま大会を迎えました。
そして、大会は1回戦負け。
こうして…
小学校最後の私の大チャレンジは
幕を閉じたのでした。
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今回で「努力が実るまで2 -バスケットボール編-」の連載は終わりです。
1ヶ月に及ぶ、長い連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は、「あとがき」として、「努力が実るまで2 -バスケットボール編-」を振り返って考えます。
最後まで精一杯
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