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吉田 引退試合の相手は“弟子”の中村に決定
<吉田秀彦 引退興行「ASTRA」対戦カード発表会見>コマネチポーズを見せ会見場に入る吉田秀彦
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柔道王のラストマッチは愛弟子が相手だ。25日に日本武道館で行われる吉田秀彦(40=吉田道場)の引退試合の対戦相手が同門で中村和裕(31=吉田道場)に決まり1日、都内のホテルで発表された。中村は吉田の影響で03年に総合格闘技の道に進み、吉田の引退が発表されてからは対戦相手に立候補していた。吉田は現役最後の試合で愛弟子に柔道王の魂を伝授する。
【吉田秀彦引退興行】
柔道王・吉田の引退試合の相手は同門の中村に決まった。吉田は「カズ(中村)で非常にやりづらいのは確か。でもここで負けるわけにいかない。頑張って私情抜きにして、やり合うので、いい試合になるのは間違いない」。晴れ晴れとした表情で話した。
吉田にとって中村は苦楽を共にしてきた弟子だ。02年に総合格闘技に転向した後、吉田の戦う姿を見て中村も03年に柔道界から転向。常に練習のパートナーとして、セコンドとして傍らでサポートしてくれた。吉田自身も昨年1月の菊田戦で敗戦後、所属事務所の國保尊弘ジェイロック社長に「最後はカズと」と引退の相手に指名していたほどだ。
しかし、大みそかに石井と引退試合が決定。中村と戦う機会を失った。ところが、Dynamite!!でDREAMとの対抗戦となり、引退試合が頓挫。仕切り直しの引退試合が決定した時に中村から対戦を直訴された。対戦相手にはエメリヤーエンコ・ヒョードルらの名前も浮上したが、金銭面やケガの回復具合により消滅。結局、中村が対戦相手となった。
「ヒョードルとやりたかったが、結果できなかった。日本人なら実力的にカズしかいない。自分の持っているものを渡す意味で戦った方がいい」と吉田。これまで積み上げてきたものすべてを中村に託す覚悟だ。
今後、吉田は道場を出て同じ40代の高阪とともに練習を行うという。「どんな相手でもリングに上がったら敵です。ファンに真剣勝負を見せないと失礼」と柔道王の熱い魂を愛弟子の体に叩き込むつもりだ。
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