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2010/04/01

Off | 起業家気質を促進する遺伝子治療はじまる

起業家は新しいもの好き。今あるものに満足せず、誰も見たことのない新しいものを強く求め、それを作り出してしまうのが起業家。

そんな起業家の「魂」は実はDRD4という遺伝子が決定していることが2000年に明らかになった。ドーパミン受容体D4というタンパク質を作る遺伝子なのだが、この遺伝子の特定部分が何回リピートしているかで、どれくらい新しいもの好きかが決まる。

「新しいもの好き」というのはつまり「既存のものから受ける刺激が急速に低下する」ということ。つまり飽きっぽいわけです。で、その「刺激の感じ方」を司るのがこのDRD4。3回、5回、7回といったリピート数があり、リピートの回数が多いほど新しいもの好き。

アメリカ人にはある一定の割合で7回がいる・・・・ということを知った東大病院の斉藤先生という方が、それなら、と東大病院の医師・看護師60人でリピート数を調べたところ、殆どが3回で、5回がちらほら、7回は誰もいない。そんなバカな、と今度は被験者を300人に増やしてテストしたが結果は同じ。まだ諦められずに、慶応病院まで対象を広げ2000人でテストしたが結局一人も7回リピートがいなかった。

「日本で起業が盛んにならないのは、DRD4のせい」

そう考えた斉藤氏が、その後研究を進め、ついに成功したのが今回の遺伝子治療・・といっても別に元が病気ではないので「遺伝子改変」という方が正確かもしれませんが。

人体実験第一号として自らのリピート数を3回から7回に増やした斉藤氏は、日経ベンチャーのインタビューにこたえて曰く:

「いや、もう、急に冒険したくてたまらないんですよ。威力は絶大ですね。そもそも、DRD4の日本人のリピート数を知る、というためだけに2000人も調べた自分が信じられませんよ。最初の60人でさっさと納得して、遺伝子治療の開発を始めればよかったのに。」

・・・これで日本でも起業が盛んになるのか。いや、でも、新しいもの好きじゃない人は、リスクがあるかもしれないこの治療を敢えて受けたりしなさそうですね。

09:28 午後 Offアーカイブ | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック(0)

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コメント

パーマリンク見て納得いたしました(笑)

Posted by: Yotsak at 2010/04/01 21:34:10

>新しいもの好きじゃない人は、リスクがあるかもしれないこの治療を敢えて受けたりしなさそうですね。

優生学と同じで、最後には政治的に利用されそうな技術ですね。
たとえば米国(特にシリコンバレー)ならば「起業家気質を促進する療」が行われるでしょうが、日本ではその逆で、ロボトミー手術のように「反抗的精神を矯正する治療」が行われることになると思います。たとえば、同じルーチンワークを毎日毎日朝起きてから日付が変わるまで繰り返したり、同じことをやって同じようにデスマーチになり同じように眠れぬ日々を繰り返しても、文句の一つ言わないような「(経営者にとって)理想的な社員」(あるいは社畜)を生み出すために使われることになるでしょう。

これもお国柄ということでしょうかね。

ニッポンのエライ人によると、日本の自殺は日本人のDNAによるものだそうです。次は是非、自殺の遺伝子を修正する研究をしてもらいたいと思います。郵便ポストが赤いのも、ぜんぶDNAのせいなのです。日本の労働環境は悪くないのです。

Posted by: AC at 2010/04/01 22:41:33






 
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