人情活劇 有限会社「ダイアトニック♪」 第五話「熱戦♪新体制作り」
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Ⅴ本部長(ドミナント本部長)が思い通りに働くことが出来ない環境を作ってしまったのが、 「今回の失敗の原因だ」と気付いた社長並びに社員たち。。。 更なる新しい体制を立て直すために、今までの自分たちの位置関係を洗い直すことにしました。 今まで自由に感覚だけで仕事をしていた彼らですが、どうやら【業界のルール】の大切さに やっと気付き始めた瞬間なのかもしれません。 実は彼ら・・・もとい、同じ業界の中なら誰でも、仕事の中で「一時的なパートナー」と一緒に仕事をしています。 別に1人で動いているわけではありません。常に「もう1人〜4人」と一緒に行動して働いています。 例えばⅠ社長(トニック社長)が仕事する時には、その付き添いでⅢさんとⅤ本部長(も 一緒に加担しています。だから、○○さんが・・・と言っても、彼らが単独で行動しているわけではありません。 ほとんどの場合、一人で動くことなどないのです。 この「ダイアトニック♪」の社内のみならず、同業の会社での社員の動きというものは 「常に他の誰かと一緒にいるのが当たり前」なわけですが、 そこには幾つもの「業界のルール」が設けられています。 【自分を『1番』と数えて「何番目の人までが手伝ってくれているたのか?」を、キチンと報告しなさい! ※但し、手伝ってくれているメンバーが、自分も含めて3人以内なら報告しなくても結構ですが、 非普遍的な協力の仕方をした場合は、それもキチンと報告してください!】 という、社会ルールとしては当たり前のものです。 「決して、手柄を独り占めしてはいけない」と考えた業界の総帥が同業社内での協力体制を強化するために、 『手伝ってくれた仲間を自己申告するように』と命じたのです。 ただ、いつでも誰かが協力してくれている姿が、この業界の社内では当たり前なので、 一々協力者全員の名前を毎回挙げられても記録する方も困ります。。。 ですので【例外的な組み合わせじゃない限り、2人までの協力の場合は報告しなくても良い】としたようです。 この「ダイアトニック♪」の社内には、社長も含めて7人いるわけですが、グループ編成の順番はこうです。 Ⅰ社長・Ⅱさん・Ⅲさん・Ⅳ専務(サブドミナント専務)・Ⅴ本部長・Ⅵさん・Ⅶ君→ Ⅰ社長・Ⅱさん・Ⅲさん・Ⅳ専務・Ⅴ本部長・Ⅵさん・Ⅶ君・・・・・・2周しました。。。 見ての通り「それぞれのポジションがその名前の通りの順として決まっており、 【動く中心人物】に対して3番目・5番目・7番目と【奇数の人】が基本的にペアやトリオを組んで動きます。 報告しなくても良い【普遍的な合計3人までの協力】のことが【トライアド】と名付けられています。 3番目の人が抜けて、変わりに4番目の人が手伝ってくれた場合は【sus4】と呼ばれます。 当人+3番目+5番目+7番目=計4人の場合は【M7】か【m7】か【7】か・・・。。。。。。 ・・・あれ?同じ「7」でも色々と種類があるのですね。。。 【その違いは・・・?】と言うと、 自分から数えて3番目の人の位置が「半ば3つくらい」の時は「m」を付けて呼ばれています。 「M」は7番目の人の位置が「半ば11くらい」の時は「M」と付けて呼ばれています。 「M」が付かない場合は「7番目の人との距離が、半ば10くらいの時」ってことになっています。 「m」は3番目の人の位置が自分から数えて、普通よりも短い場合(通常は半ば4つ) 「M」は7番目の人の位置が普通よりも行き過ぎている場合を指して、そう呼んでいるわけです。 ああ、だから「Ⅱさん・Ⅲさん・Ⅵさん・Ⅶさん」も【m】が付いているのは、 自分から数えて【3番目の人がそういう位置だから】なんですね。 同じように「3番目の人が半ば3」で、5番目の人と6番目の人も協力してくれている場合、 「○m6」という報告になり、3番目の人が「半ば4の正常な距離」の場合、「○6」という報告になります。 滅多にありませんが、5番目の人が抜ける時も稀にあります。 また渡す人・渡される人が同じで、流れだけが逆の場合、【それぞれの位置関係は逆転します】 「Ⅲ→Ⅵ」さんと「Ⅵ←Ⅲさん」は、同じ「ⅢさんからⅥさんへ」でも、位置は正反対の意味になります。 つまり社員同士の距離感が一番大切なんですね。 これらの【報告】も「自分の名前+手伝ってくれた人との距離」を報告することになっていて、 これを「コードネーム(ボイシング)」ということに業界内で決まっています。 しかも、ややこしいことに、たま〜に社員の立ち位置自体が少しズレてしまう時があり、 奥に半ばズレる時は「#(シャープ)」(逆周りの場合は手前) 手前に半ばズレる時は「♭(フラット)」(逆周りの場合は奥)」と自分で宣言することになっています。 そして「Ⅰ社長〜Ⅶ君までの、それぞれの位置を全体から見たもの」を【スケール】と呼び、 スケールの基準となる物差し「Cメジャー」で各社員の距離を計測するわけですが、 どのような形式のスケールを使っていても、これの結果にばかり頼っている同企業を「C調」と言います。 一見「Cメジャー」と同じ意味を持っている言葉のように聞こえますが、 これは「Cメジャー計測の通りにしか仕事を出来ない無能な企業」という嫌味や叱責も含まれています。 ですから、簡単に同業者には口に出してはいけない言葉でもあります。注意しましょう。 (G調・D調という言葉もあるようで・・・つまり、#や♭の宣言をしている社員が3人・4人・5人などになったら、 その会社内の位置関係や力の配分を全然把握できないという、そんな企業・経営者に対しての嫌味です。 どの業界にでもあるものですよね、こういうネガキャンな言葉・・・) この業界では、誰がⅠ社長を勤めるのか?ということを「key=○○」と呼ぶことになっています。 ですから「key」=「代表取締役(Ⅰ社長)」ですね。 また、この業界ではⅠ社長〜Ⅶ君までの役割や力配分の形式(スケール)は誰が社長になっても同じなので、 仕事の要領と位置関係さえ覚えておけば、例えⅦ君が社長になっても良いって事でしょう。 (Ⅶ君が社長=【key=B】(この例では「メジャースケール表記」です。 Bmは短調表記の場合の言葉。長調なのに「Am・Dm・Em」で表記をするのも同じく誤り。 ※並行短調・短調表記と、長調表記、、、そしてコードネーム表記は、それぞれ全くの別々の解釈です。 トニックに対して3人目がマイナーの立場であっても、長調の調性表記上で「m」を付けるのは全て誤りです。 「m」は「コード表記」であって「キー表記(調性表記)」ではないので、別物扱いされます。混同はいけません。 長調の場合は「名称(+♯ or +♭)」、短調の場合だけ「○m(+♭)」の表記であり、 長調の調性表記の中で「m」を付けることを許されているのは「コードネーム表記・ボイシング表記」のみです) さて、、、ここまで【業界のルールや規則】を初めて徹底分析して、 「今回の失敗」の理由もようやく見えてきた社員たち。。。 そして「Ⅴ本部長の力量の正体」も・・・・・・ 業界のルールを見直して、その意味と奥深さを理解しつつある「ダイアトニック♪」の彼ら・・・ ここから、彼らの「本当のチームワーク」が発揮されていくことになります。 第六話「互いの役割と調性の基本」に続く。。。 にほんブログ村ランキング 更に上位目指して頑張ります☆ご協力ヨロシクです☆
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