哨戒艦沈没:底引き網漁船に回収作業を要請
気象悪化の影響などで、天安号の行方不明者捜索活動に進展が見られない中、海底に沈む残骸などを収集するため、底引網漁船が作業を行なうことになりそうだ。作業は漁船2隻が1組となり、網を海底に設置した上で、2隻が同時に網を引き揚げて海底に沈んでいる残骸などを回収する底引網漁の方法が採用される。網のサイズによっては水深100メートル以上の残骸も回収できるという。この作業は、事故発生地点から半径5キロから10キロの範囲で行なわれる。
海洋警察庁は1日、「海軍第2艦隊から、底引網漁船を使って捜索活動ができないかという連絡があった。31日午後、大青島西方48キロの海域で漁を行なっている東洋号など6組、12隻の漁船に協力を要請した」と発表した。
漁船の船長らは話し合いを行なった上で、捜索活動に協力することを決め、天候が回復すると同時に作業を開始する予定だ。東洋号のパク・ヒョンジュン船長(23)は「底引網漁船は網を使って海底にあるものをすべて引き揚げるので、船の残がいなどがあれば必ず回収することができるだろう。天候が回復すればすぐに作業に取りかかりたい」と語った。
海軍の関係者は「底引網漁の方法で『天安』を引き揚げることはできないが、浮遊物や船の破片、物品などは回収できる可能性がある」と期待を示した。また海上警察の関係者は「ペンニョン島と大青島の間の海峡は、潮流が3ノット(時速5.5キロ)と非常に速いため、爆発当時に船から出た破片などはすでに遠くに流されている可能性もある」と述べた。
一方、この日午前中に京畿道平沢の海軍第2艦隊司令部を訪れたパク・チャヨン氏(63)は「自分はもう20年以上も漁業を続けている。潜水隊員たちは1回の作業時間がわずか5分から7分と聞いたが、底引網漁のやり方を採用すれば、海底から必ず何かを回収できるだろう」と述べた。
仁川=李信栄(イ・シンヨン)記者
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