哨戒艦沈没:船尾の食堂は完全に浸水(下)
SSUのソン・ムジン中佐は「潜水隊員は食堂内に入ったが、視界が悪いため内部をすべて捜索することはできなかった。手探りをしながら四方に少しずつ捜索の範囲を広げてはいるが、海水がひどく濁っているため、目の前に何かがあってもわからない。1メートル進むのも大変だ」と述べた。潜水隊員らは数々の日用品が浮かぶ船体内部にロープを設置して捜索活動を行なわなければならないが、モノにぶつかったりロープが室内でもつれたりして前に進むのは非常に難しいということだ。
その上船尾の周辺は水深が深く水温も低いため、潜水隊員が捜索活動を行えるのはわずか7分から8分だ。また食堂から寝室のある場所へと向かうには、狭い通路や出入口をいくつも通らなければならないため、船内への通路を確保できたとしても、行方不明者を捜し出すのは非常に難しいとみられている。
軍当局によると、逆さまの状態で水深20メートルの泥に沈んでいる船首部分にも、すでに出入口を確保したという。合同参謀本部情報作戦処のイ・ギソク処長は「潜水隊員らは船首の甲板2階部分にロープを設置し、そこからさらに艦長室の入口に続くロープも設置した。今後は甲板1階の将校用寝室に続く通路にもロープを設置し、行方不明者の捜索をさらに進める予定だ」と述べた。しかし船首部分においても、いまだに行方不明者は見つかっていない。
軍当局は今後の捜索を迅速に行なうため、今後は潮流などの状況を考慮して船尾と船首に1本ずつ追加でロープを設置する計画だ。設置場所はすでにあるロープから20メートルほど距離を置く。これまで軍はロープを複数設置すれば、潮流の影響で互いにもつれたり揺らいだりして潜水隊員同士が衝突し、流される危険があるとして、ロープを複数設置することをためらってきた。
軍は船尾に潜水隊員を27組54人、船首には24組48人を交代で投入し、行方不明者の捜索と救助活動にさらに力を入れる計画だ。
アン・ジュンホ記者
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