哨戒艦沈没:李大統領「北朝鮮介入の証拠ない」

「あらゆる状況を再確認せよ」

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は1日、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件に関連、「北朝鮮の攻撃まで含め、あらゆる可能性について科学的かつ精密に調査する」と述べた。これは同日、南米地域の特使に就任したハンナラ党議員らとの昼食会で、一部議員が「北朝鮮が関係している可能性が高いのでは」と質問すると、李大統領が「万が一、うかつに北朝鮮の仕業だと断定し、北朝鮮の反発や6カ国協議などの外交問題が生じれば、その波紋は広がるだろうから、徹底的に調査する」とした上で答えたもの。

 ただし、李大統領は「北朝鮮が介入した証拠や状況はまだ(見つかってい)ない状態。北朝鮮内部の交信や通信も(今回の事件にかかわる内容で)捕捉されたものはないと聞いている」と語った。

 李大統領は、事故原因の一つとして取りざたされている「疲労破壊」の可能性について、「わたしは船を作っていたのでよく知っているが、船が真っ二つになったということは、何かによって押し上げられ、最も弱い部分に衝撃が加えられたということだ。船が年数を経て強度が落ちたからといって、このように真っ二つにはならないそうだ」と語った。

 また、「海軍は海洋警察庁と協力するなど、初期対応がよかった」としながらも、「事故が起きた時刻などに混乱があったが、当初は(状況が)切迫していたためと信じている。(海軍は)落ち着きを取り戻したので、当時の状況を総合し、レビュー(再確認)した上で報告せよと指示した」と述べた。

朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

金鳳基(キム・ボンギ)記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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