哨戒艦沈没:米軍、マニュアル順守し潜水活動できず
米海軍の潜水活動マニュアル
(1)潮流1ノット以下
(2)水温が10度以下の場合、潜水時間は20分以内
(3)水深40メートル以内
「あんなに流れが速いのに、海へ潜るなんて…」
先月30日午後、韓国海軍の哨戒艦「天安」が沈没した、西海(黄海)のペンニョン島周辺の海域。米海軍の救助艦「SALVO」に乗り組んでいたダイバー15人は、韓国軍のダイバーたちによる捜索・救助活動の様子を見て、開いた口が塞がらない様子だった。
米軍のダイバーたちは、韓国軍のダイバーたちによる、行方不明者の捜索や船体の探査を手伝うためにこの海域へ派遣されたが、31日現在、潜水活動には参加していない。韓国海軍の関係者は、「気象条件が良くないこともあるが、米海軍のダイバーたちが守らなければならない潜水活動の条件を満たしていないため、潜水活動に参加するのは容易ではないようだ」と語った。
米海軍のダイバーたちが守らなければならない、潜水医学に基づくマニュアルには、潮流の速さや水深、水温などの基準が示されている。この基準に違反した場合、原則としてスキューバダイビングに参加することはできない。だが、これらは韓国軍や民間のダイバーたちも順守すべき原則だ。
まず、潮流が1ノット(時速1.85キロ)以上の場合、潜水はごく例外的なケースに限って認められている。潮流が1ノットを超えれば、専門的な訓練を受けた人でもバランスを保つことができなくなるためだ。だが、「天安」の捜索活動では、韓国軍のダイバーたちは、潮流が3ノット(時速5.56キロ)の海に潜っているという。軍の関係者は「潮流が3-4ノット程度になれば、台風の中、ビルの屋上に立っているような感じだ」と語った。
水温は10度以上が適切とされ、これを下回る場合は、20分以上潜水してはならない、と規定されている。
また、水深についての制限もある。水深が40メートル以上の場合、米軍のダイバーたちは、特別な装備を装着せずに潜水することはまずないという。韓国海軍の海難救助隊(SSU)の関係者は、「これらの条件を総合的に考慮し、韓国のダイバーたちは、水中で活動する時間を15分以内に制限している」と話している。
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者
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