自民党の若林正俊元農相が参院本会議で隣席の投票ボタンを代わりに押したとして議員辞職願を提出したことについて、閣僚から若林氏への批判が相次いだ。枝野幸男行政刷新担当相は2日午前の閣議後会見で「ご本人は軽い気持ちだったかもしれないが、国会議員が本会議で採決で賛否を表し、その数で法律が通ったり通らなかったりするわけだから、大変重たい話だ」と指摘した。
福島瑞穂消費者・少子化担当相は「大変びっくりした。国会議員は国民から選ばれ、一人一人が国民の代表者として採決に加わる。(採決を)代替できないのは当たり前ではないか。なぜそういうことをされたのか、謎というかまったく分からない」と首をひねった。
平野博文官房長官は「初めての案件で驚いている。なんとも言い難い」と言葉をにごした。
毎日新聞 2010年4月2日 10時47分(最終更新 4月2日 11時03分)