10年前に大学院生だった女性に対し不適切な行為があったとして、大阪大は24日、50代の男性准教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
阪大によると、准教授は2000年5月、学内で開かれた懇親会の後、当時大学院生だった女性を自分の研究室へ誘った。女性は当時について08年11月、「職権を乱用したレイプを受けた」と阪大へ手紙で訴えた。阪大の調査に准教授は「当日のことは覚えていない」と説明。レイプの有無については確認できなかったが、阪大は「研究室で性交渉を疑われるような状況をつくり出した」として処分を決めたという。
鷲田清一総長は「教育研究上、維持されるべき良好な環境及び秩序・風紀を著しく害したことは誠に遺憾。今後、このようなことがないよう努力する」とのコメントを出した。