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4月号は、ニコン「D3S」と山口愛実ちゃんの登場だ。ここのところ東京は冬に戻ったような寒さだったが、撮影日はその前の週だったので朝から撮影日和。とっても気持ちいい数時間だった。さらにこれまで何度も使ったスタジオなのだが、リニューアルし、別の場所で撮っている雰囲気。改装後、すでにほかのカメラマンも撮っているらしいが、公開するタイミングでは本連載が初になるかも知れない。
D3Sの主な仕様は、有効約1,210万画素で36×23.9mmのFXフォーマットCMOSセンサー搭載、最大記録画素数4,256×2,832ピクセル、ISO200〜12800(拡張設定時ISO100〜102400相当)、バッテリーはリチウムイオン充電池「EN-EL4a」、記録メディアはCFのデュアル、約92万ドット3型液晶モニター……などを備え、同社のハイエンドクラスとなる。「D3」の後継機に相当し、イメージセンサークリーニング機構や動画機能、高感度性能などがパワーアップしている。
4月号の撮影で使用したレンズは、「Ai AF Nikkor 24mm F2.8」、「Ai AF Nikkor 35mm F2」、「Ai AF Nikkor 50mm F1.4」の3本。35mmフルサイズのイメージャーなので、加えて「Ai AF Nikkor 85mm F1.4 D(IF)」も持っていけば良かったと、後から思ってしまった。いずれしても長年「D2X」を使いグラビアを撮っている3点セットなので安心して撮影できた。
写真はすべてRAW+JPEG/サイズSで撮影、同梱の「ViewNX」で現像し、サムネイルはPhotoshopで縮小、Nikon ViewNXで出力解像度をリンク先サイズの2,544×1,633ピクセルへ縮小しつつJPEGに変換している。また今回のRAWは、12bitではなく14bitに設定している。この手の写真で差が出るか分からないものの、メディアの余裕もあるので念のためといった感じだ。
現像パラメータに関しては、全てノーマル。カットに応じて、露出補正、ホワイトバランス、コントラスト、ハイライト、シャドー、D-ライティング、カラーブースター(人物)、軸上色収差補正などを触っている。中でも多く調整しているのは、露出補正とカラーブースターだろうか。
カメラの設定も全てノーマルの状態。上ブロックISO200、絞りF5〜5.6、シャッタースピード1/320〜1/500秒。レンズは左下のみAi AF Nikkor 35mm F2、ほかはAi AF Nikkor 50mm F1.4。下ブロックISO200、絞りF5〜F5.6、シャッタースピード1/400〜1/500秒。レンズは右上Ai AF Nikkor 24mm F2.8、左上Ai AF Nikkor 50mm F1.4、ほかはAi AF Nikkor 35mm F2となっている。ISO200スタートで天気も良かったため、割とシャッタースピードは早めだ。
山口愛実ちゃんの第一印象は「指の使い方がうまい(色っぽい)!」だった。グラビアの場合、眼や表情、そしてポーズが多くの要素を占めるものの、実は指の表情もかなり重要だったりする。例えば全く同じ構図、表情でも、手の位置や指の形が違うだけで、受ける印象は随分違うものだ。ところでリニューアルしたこのスタジオの雰囲気は如何だろうか。同じ屋上、そして細い通路もかなりイメージが変わっている。今月号はできるだけ変わった場所を中心に撮影した。(つづく)
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actress 山口愛美@AVILLA
photographer 西川和久
D3S
Ai AF Nikkor 24mm F2.8
Ai AF Nikkor 35mm F2
Ai AF Nikkor 50mm F1.4