高木マニア堂

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114:力道山は奉納プロレスで試合をしなかった

スポーツ2010年04月01日 08:30 | フォルダ : 

関連キーワード :プロレス東スポアントニオ猪木馬場力道山

<2008年4月=東スポプロレス格闘技サイト「プロレスマニア堂」より>


 春の恒例行事。ゼロワンMAXの靖国神社奉納プロレスが今年も盛大に行われた。

 社長の大谷晋二郎は出場しなかったものの、参加メンバーは正体バレバレの覆面戦士(ザ・グレート・オオタニシンジロウ)、大相撲の元横綱(曙)、はるばるネパールから参加した元傭兵(ヒマラヤン・タイガー)、女子プロレスラー(Hikaru&前村さき)となかなか豊富な陣容だ。

 そこで、力道山時代の昭和36(1961)年4月23日にたった1度だけ開催。約2万人もの大観衆を集め、警官隊までが出場する騒ぎになったという伝説の靖国奉納プロレス(靖国神社例大祭)では、一体、誰が出場し、どんな試合を行っていたのか? 本紙縮刷版で調査を試みた。

 驚くべきことに、今回の大谷社長同様に、社長レスラーである力道山は出場していない。それどころか豊登や遠藤幸吉、芳の里、吉村道明らメーンエベンター級の選手も出場してない。力道山は第4試合で行われたバトルロイヤルで、特別レフェリーとしてリングに上がっているのみ。

 第1試合から試合結果を追ってみると

 ①○林牛之助(9分14秒 片腕固め)長谷川丹治● 
 
 ②○竹下民夫(10分35秒 体固め)平井光明(ミツ・ヒライ)●

 ③○田中忠治(13分42秒 首固め)猪木完至(アントニオ猪木)●

 ④8人参加バトルロイヤル ○田中忠治(21分40秒体固め)平井光明●
  (※他の参加選手は林牛之助、長谷川丹治、竹下民夫、大坪清隆、吉原功、
   猪木完至)

 ⑤○大坪清隆(7分 逆エビ固め)桂浜(田中米太郎)●

 ⑥○馬場正平(6分20秒 体固め)大木金太郎●

 ⑦小人プロレス 
  ○ビリー・ザ・キッド(22分46秒 体固め)トム・サム●

 ⑧タッグマッチ(45分3本勝負)
 ○土佐ノ花(竹村正明)&長沢秀幸(2―0)馬場正平&大木金太郎●


                  となっている。

 デビューからわずか半年の馬場、猪木はともにダブルヘッダー出場。メーンイベントでは万年前座選手だった土佐ノ花と長沢のタッグが、後に出世コースを歩むことになる馬場&大木組に、1本を取らせずストレート勝ちしているのも意外
だ。

 覆面、女子、元横綱など、2008年の奉納プロレスには存在し、昭和36年の奉納プロレスにはないモノは多数存在するが、唯一、この時代に存在して、ゼロワンMAX版になかったのが、海外から招聘した小人プロレス選手による試合だ。

 しかも前座の添え物扱いではなく、堂々たるセミファイナルの出場だ。次回は、この年に開催された小人プロレスの国際試合について検証してみたい。

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