世界の美術展入場者ランク1位になった阿修羅展。人気の阿修羅像を取り巻く人の列は途切れたことがなかった=東京・上野の東京国立博物館、山谷勉撮影
美術専門の英・月刊誌「アート・ニューズペーパー」4月号が、2009年の展覧会入場者数ランキングの1位は東京国立博物館で開催された「国宝 阿修羅展」(朝日新聞社など主催)だったと発表した。1日当たりの平均入場者数を比べたもので、上位4位を日本の展覧会が占めた。
阿修羅展の入場者数は1日平均1万5960人で、国宝の阿修羅像が人気を集めた。2位は奈良国立博物館の「正倉院展」(1万4965人)、3位は東京国立博物館の「皇室の名宝」展(9473人)、4位は国立西洋美術館(東京)の「ルーヴル美術館展」(9267人)だった。同誌は、「日本の展覧会好きは不況知らず」と報じている。
5位はパリのケ・ブランリ美術館で開催された写真の「フォトケ・ビエンナーレ」(7868人)だった。