2009年4月、日本のインターネットサービスプロバイダーである株式会社インターリンクで、ドメイン.obamaを申請していたが、2010年3月、ICANN(※)が個人名を表す(挿入した)トップレベルドメインの申請を禁止することが発表されたため、取り消しに至った。
申請取り消しにあたっての演説で、オバマ大統領は「大変残念なことではあるが、ICANNには従わざるを得ない。WDC(ワールドドメインカップ)から誕生する、新しいトップレベルドメインに期待したい」と述べた。
オバマ大統領が就任後、独自のドメイン申請について言及したのは今回が2度目。
.obamaを申請した背景には、2008年にICANNがトップレベルドメイン自由化を承認した経緯と、現在オバマ政権に招集されている、元ICANN理事のスーザン・クロフォード教授の影響もあると思われる。
■オバマ大統領が期待を寄せる「WDC(ワールドドメインカップ)」は、インターネットユーザーが望む新しいドメインを決めるコンテスト。
4月1日現在、全世界のインターネットユーザーから約15,000の応募が寄せられている。先日には、応募ドメインの途中経過TOP100(http://www.urbanbrain.jp/ja/stats/)が公開されたこともあり、各界のトップも注目を集めている。
また、オバマ米大統領は「.obama」申請の代わりに、故郷の更なる発展を願った「.hawaii」をインターリンク社へ相談中との情報もある。
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※インターネット監督機関ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、インターネットのアドレスシステムに新たなgTLD(分野別トップレベルドメイン)名を加える案を承認した。これまでgTLDは「.com」「.net」など21種に限定されていたが、今後は、例えば「.社名(.interlink)」や「.人名(.obama)」、「地名(.tokyo)」などの名前が申請できるようになる。尚、申請費用は数千万円かかる見込みだ。