フィギュア:日本スケート連盟、ルール改正提案へ

フィギュア世界選手権(トリノ)で優勝した浅田真央。日本は浅田の「新・フィギュアの女王」の座を守るため、ルール改正を提案する予定だ。/ソン・ジョンホン記者

 日本がフィギュアのルール改正提案で浅田真央をバックアップ-。日本スケート連盟は、フィギュアの国際試合のルールについて、2010年フィギュアスケート世界選手権を制覇した浅田真央に有利なよう、ルール改正を提案する。バンクーバー五輪以降、自身の去就に頭を悩ませるキム・ヨナに対し、浅田は「キム・ヨナ以降」のフィギュア女王を目指しており、日本全体がこのプロジェクトで浅田を後押しする雰囲気だ。

 日本スケート連盟は、6月に開催される国際スケート連盟(ISU)総会で、女子ショートプログラム(SP)のジャンプの規定要素の改正を提案する予定であることが分かった。現在、女子のショートプログラム(SP)で必須課題となっている「ダブルアクセル(2回転半)」を、男子のルールと同様に「ダブルアクセルまたはトリプルアクセル(3回転半)」に変更するのが主な目的だ。「トリプルアクセルを跳べる選手(浅田)がいる以上、許すべきだ」との論理で、これはもちろん、浅田の得点アップを期待したものだ。

 SPの八つの規定要素のうち、ジャンプは3回転-3回転(または2回転-3回転のコンビネーション)、単独3回転、ダブルアクセルなど3種類を入れることになっている。浅田は今シーズン、SPにトリプルアクセル-ダブルトーループ、トリプルフリップ、ダブルアクセルを組み込んだ。だが、ダブルアクセル(基礎点3.5点)がトリプルアクセル(基礎点8.2点)に変更可能になれば、単純計算で4.7点の得点アップとなる。もちろん、ほかの3回転(コンビネーションを含む)をどう組み込むかで変わってくるが、4点以上の得点アップは期待できる。

 このルール改正が実現すれば、バンクーバー冬季五輪のSPでキム・ヨナ(高麗大)=19=につけられた4.72点の点差を埋めることも可能だ。

 浅田は世界選手権優勝後の会見で、「トリプルアクセルは来シーズンのSPにも入れたい。“3回転-3回転”の連続ジャンプもいろいろな組み合わせで跳んでみたい」と語った。浅田は2007-08年シーズンに2種類の「3回転-3回転」連続ジャンプに挑戦している。再び高配点の3回転連続ジャンプを組み込む場合、回転不足の問題を解消するのが今後の課題となる。アジアの選手として初の世界選手権2度制覇を達成した浅田自身も、「技術的に発展できる部分は多い」と認めている。

 浅田は五輪後に「燃え尽き症候群」に悩まされることなく、シーズン最後の大会までベストを尽くす姿勢が目を引いた。韓国のファンの間でも、キム・ヨナがプロに転向する場合、2014年のロシア・ソチ冬季五輪までは浅田が女子フィギュアの女王の座を守るだろうとの声が上がっている。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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