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googleブログのエイプリルフールのネタに、ドラムセット日本語入力キーボードが採用された。ネタばらしすると、Christopher Latham Sholesのオリジナル・キーボード(1868年)がピアノに似せたものだったので、他の楽器でもっとインパクトのあるものとして、ドラムセットが選ばれたのだ。でも、個人的には『キーボード配列 QWERTYの謎』にリンクしてほしかったのに、どうして私の昔の日記にリンクしたのかなぁ。
笑福亭晃瓶のほっかほかラジオに、安岡ファミリーカルテットとして出演した。ソプラノリコーダー・バイオリン・アルトフルート・ピアノというトンデモない構成で「きよしこの夜」を演ったが、やはり無理があったかしら。
『80年目の京大人文研 ―3―』(p.8)に全国漢籍データベースと拓本文字データベースが載った。拓本文字データベースの作業風景を初公開したが、やはり写真だと、どういう作業なのか理解してもらうのは難しいかな。
梶井厚志さんの『コトバの戦略的思考』第25回「株を守る」(ダイヤモンド・オンライン, 2009年11月10日)で、「QWERTY配列再考」と『キーボード配列 QWERTYの謎』が紹介された。経済学者の人たちも、ちょっとずつ「アンチQWERTY説」から脱却していってくれているようで、そこはかとなくウレシイ。あとはテレビの人たちが早く脱却してくれたらなぁ…。
VOiCE「憤懣本舗」のインタビューを受けたのが、今日、放送された。婚姻で新戸籍を編製した際に、平2.10.20法務省民二第5200号通達にしたがって、旧戸籍の氏の「⿳宀癶山」(→の漢字)を「密」に訂正された人の憤懣がテーマだった。まあ、「宻」に比べればマイナーな異体字だ。
当該通達は、平6.11.16法務省民二第7005号通達・平16.9.27法務省民一第2665号通達・平21.4.30法務省民一第1109号通達で変更が加えられていて、現在では、漢和辞典に正字・俗字等として載っている漢字ならば訂正を要しない。で、→の漢字は、少なくとも『類聚名義抄』(天理本 法下二十六オ)と『新潮日本語漢字辞典』(検字番号2591)には掲載されている。そこで、私の『新潮日本語漢字辞典』(小駒勝美さんから以前いただいたもの)を、毎日放送の記者さんに貸してあげた。
記者さんが『新潮日本語漢字辞典』を枚方市役所に持ち込んだところ、あっさり更正(つまり訂正の撤回)が認められた。漢和辞典に掲載されているのだから当然だが、「憤懣本舗」としては、あっけない結末だったようだ。まあ、とりあえず解決して良かった。
勉誠出版から『活字印刷の文化史』をいただいた。id:ogwataさん、ありがとう! 「安岡孝一氏の語る常用漢字表改定の影響」がpp.389-392に載ってて、紙の形になると、ちょっと気恥ずかしい。ちなみにp.396にもあるが、もし「遡」「遜」「謎」が1点しんにょうで「新常用漢字表(仮称)」に追加された場合、1981年改正の経緯からして、法務省側が「譲ってくれる」(つまり、2点しんにょうの「遡」「遜」「謎」は人名用漢字から削除される)可能性は高い、と、私個人はニラんでいる。あと、pp.489-490の「隆」に関するネタも、こうやってCID=8686とCID=13393がはっきり区別されて印刷されると、あちこちがあれこれしそうで、結構スリリング。
それにしても、『文字論 新常用漢字を問う』の方、まだ出ないのかしら?
京都新聞の文化面(p.12)に、27日の東洋学へのコンピュータ利用の宣伝が載った。今回が第20回だというのもちゃんと書いてある上に、私の発表のタイトル「新常用漢字(仮称)試案の字体における問題点」まで載ってしまった。さて、あと1週間で、ちゃんと発表準備しなきゃ。