旭日新聞社

2004年4月1日

【政治】

特集・次期戦術機(1) 「超撃震」選定の背景とは

「超撃震」その実態
 その大方の見方を裏切り、唐突とも思える採用決定となった超撃震だが、実際に今回の国防省の発表を見る限り、その機体概念はこれまでの計画経緯を強く踏まえたものとなっている事がうかがえる。

 まず、撃震には1977年の導入以来、30年近くの運用実績があり、斯衛軍の瑞鶴も含めて帝国軍全ての将兵にとって最も慣れ親しんだ機体である。また、実際の製造を行う大東亜各国では、現在に於いても相当な規模の設備が現役で稼働している為、候補機の中で最も短期間で生産に移行できる点が大きい。かつて大陸での重慶撤退戦にも参加した帝国整備兵の一人は弊紙取材に対し、「撃震なら、ピンバイスと真鍮線さえあれば前線でも整備が可能。関節の軟弱な最近の機体ではこうはいかない」と応じ、撃震後継機に対する高い整備性に自信を見せた。
 また来年以降に予定されているユーラシア大陸反攻においては、これまでの帝国本土奪還戦とは比べ物にならない長大な戦線を維持する必要があり、戦術機の数的な充足は絶対の急務である。このため新たな機体の建造に時間を割くよりも、各国で退役間近となっている多数のF-4を改修した方がいいとの判断がなされたものと推測される。

 高汎混成調達運用に従えば、先陣を務める高性能機と、一度確保した地域の守りを固める汎用機が必要となり、高機動性よりもむしろ着実な「陣地構築型」の撃震が選ばれるのは妥当であると言えよう。特に撃震は盾である92式多目的追加装甲を用いた塹壕掘削にも実績があり、長大な大陸戦線における防御拠点構築に大きく貢献するものと思われる。

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