小学校校長157人を収賄容疑で捜査 /ソウル(下)
■前職の校長が業者とのつなぎ役に
校長室はそのほとんどが行政室の内側に位置しているため、アポイントを取っていない場合は訪問することが不可能で、校長もうわさが広まるのを極度に嫌うため業者とおおっぴらに会うことを避ける。警察も29日の会見で、「校長らは心理的に弱いため報道を具体的にしてほしくない」と注文した。
にもかかわらず、校長らはどのように業者と会い、賄賂を受け取っていたのだろうか。
取材の結果、前職の校長が「つなぎ役」を務めていたことが分かった。学校行事などを主に扱う業者に勤務するAさんは電話インタビューで、「学校に業者が訪問しても校長に会うのは難しい。ほとんどの場合は、前職の校長を顧問に据え、営業を行ったりしている」と話した。前職の校長を通じて、現職の校長に会い、食事やあいさつをしてリベートを渡すということだ。
ソウル市教育長の関係者は「校長の先輩らが会社を設立しているケースも見受けられる。校長からすれば先輩の面会を拒否しにくい」と語った。警察も、校長が運営する業者を注視しているが、まだ容疑をつかんでいない状態だ。
■「ワンマン校長」が原因の源
校長らの賄賂受け取り事件は今回が初めてではない。ソウルで昨年9月、不適格黒板を購入する見返りにリベートを受け取っていた校長13人が摘発され、8月にも運動器具の納入を見返りに業者から金品を受け取っていた小学校の校長らが摘発されている。
このような現職の校長らの慣行は、校長1人に権力が集中されているのが原因といわれている。校長が学校と関連したすべての財政権限を持っており、勤務評価など教師の人事を左右する権限も持っているからだ。
学校の校長らは、3-5年周期で行われる教育庁の総合監査を除けばほとんど監督を受けず、「治外法権に住んでいる」との声まで出ている。
このような校長の権力は最近さらに強まりつつある。教育当局は最近「校長責任経営」の概念を学校に導入し、校長の教師採用権、教師の転勤など人事権をさらに増やしている。
ソウル市のある高校教師は「最近校長の権限を増やし過ぎたため、校長が反対意見を述べる教師らを転勤させているのが実情。校長の責任経営の前に校長の透明性を高める必要がある」と主張した。
オ・ヒョンソク記者
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