富裕層をマカオへ誘い出し、賭博をあっせん /釜山

あっせんグループ、常連客ら45人を書類送検

 釜山地方警察庁外事課は29日、韓国国内の富裕層をマカオへ誘い出し、賭博(とばく)をあっせんして、カジノ側から金を受け取ったとして、賭博あっせんグループのメンバーのA容疑者(45)ら10人と、常連客20人、「ファンチギ」と呼ばれる地下銀行による違法送金の業者15人の計45人を書類送検した。

 A容疑者ら賭博あっせんグループのメンバー10人は、2008年5月から同年10月にかけ、マカオで中小企業の代表のB容疑者など常連客20人をカジノへあっせんし、カジノ側から賭け金の1%程度を手数料として受け取っていた疑いが持たれている。一方、B容疑者ら常連客は、あっせんグループの案内でマカオのホテルのカジノを利用し、一人当たり数千万ウォン(1000万ウォン=約81万円)から数億ウォン(1億ウォン=約810万円)の金を使い果たしたとみられる。

 警察は、「常連客の中には、カジノへ投資するためにマカオへ渡航し、賭博にのめり込んだケースもある。あっせんグループのメンバーらは、江原ランド(江原道チョンソン郡にあるカジノ)の元従業員の韓国人十数人をエージェントとし、航空券やホテルの使用量の割引、高級車による送迎、通訳サービスなど、さまざまなサービスを提供するという手口により、韓国国内の富裕層をマカオへ誘い出し、管理してきた」と説明した。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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