韓国企業、メンツ重視の中国人を攻略せよ

 「中国人のメンツに目を付けろ」

 中国の都市部では所得が急速に増加し、ブランド品購入や海外旅行などメンツを重視する「アピール型」の消費が富裕層を中心に拡大している。

 韓国のハナ大投証券は29日、「中国の内需拡大策、都市化、所得増などでブランド消費が年平均2けたの伸びを維持しており、旅行需要も爆発的に拡大しそうだ」と指摘し、「中国でのぜいたくなライフスタイルの登場は韓国企業にとって新たなチャンスになる」と分析した。

 同社の分析によると、中国ではブランドアイテムに数えられるハンドバッグ、時計、家具、スポーツ用品などの輸入が2003年から08年の間に20%前後伸びた。また、中国人の海外旅行者数は06年の3400万人から10年には5000万人、20年には1億人に達するとみられる。家電製品、家具、自動車、レストラン、ファストフードなど六大消費品目の販売額も03年から09年の間に20%以上の伸びを示した。

 ハナ大投証券のパク・ジョンウ研究員は「中国国民の消費パターンが『温飽(ウェンバオ・衣食がなんとか足りる状態)』から自動車や家を買い、洗練された生活を求める『小康(シアオカン・生活にやや余裕がある状態)』へと大きく転換している」と指摘した。

 同社は中国の内需市場が高級化するのに伴い、サムスン電子、サムスンテクウィン、LG電子など韓国の家電・電子メーカー、現代モービス、起亜自動車など自動車業界、CJオーショッピング、熊津コーウェー、ロッテショッピング、新世界、ホテル新羅、大韓航空など流通・観光企業が中長期的に利益を得ると予測した。

鄭恵全(チョン・ヘジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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