哨戒艦沈没:天安の艦尾を探知した掃海艦・甕津

高波のせいで、現場に着くまで40時間余り

 哨戒艦「天安」の艦尾部分は、沈没から49時間が経過した28日午後10時31分、掃海艦(機雷探索艦)「甕津」によって発見された。甕津が沈没海域に到着してから、わずか1時間後のことだった。海軍の関係者は、「慶尚南道鎮海の基地にいた甕津が事故海域に到着するまで、長い航行距離と高い波のせいで、40時間余りもかかった」と語った。またこの関係者は、「通常の戦闘艦なら数十ノット出せるが、掃海艦の場合、速度は12ノット程度に過ぎない」と述べた。

 甕津は排水量880トン、全長60メートル、全幅11メートルで、機雷探索用の音波探知機(ソナー)を積んでいる。通常のソナーとは異なり、水深を変えてソナーを降ろすことができる「可変深度音探機」を装備している。一般の艦艇は船の下にソナーを設置しており、ここから探針音を出すと、屈折が多いため正確さは低くなる。しかし甕津が装備している可変深度音探機は、水深を変えて音波を測定し、これを比較することで、より正確な測定結果を導き出すことができる。

 また甕津のような掃海艦は、特殊な垂直プロペラを装備しており、360度の回転はもちろん、前後左右に移動できる。その場で横移動も可能なため、より精密な探索が可能だ。韓国海軍は約10外の掃海艦を保有している。これらの船は、すべて鎮海基地を母港とする海軍第5戦団隷下第52戦隊の所属だ。海軍第52戦隊は、海に敷設されている機雷を除去して韓国の艦艇を保護したり、機雷を敷設して敵の艦艇や港湾を無力化する任務を帯びている機雷専門の部隊だ。

アン・ジュンホ記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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