哨戒艦沈没:原因究明の鍵、鉄板破損の方向確認できず

 海軍の海難救助隊員(SSU)などが29日、沈没した哨戒艦「天安」の艦尾について本格的な捜索作業を始めたが、潮流が速く、水中がかなり濁っているため、原因確認に失敗した、と合同参謀本部と海軍が明らかにした。軍当局は、当初伝えられていたように艦尾に穴が空いたのではなく、艦体が真っ二つに割れ、船ごと沈みながら曲がったり、壊れたりした鉄板が多く、破損状態を確認するのが難しい状況だという。李基植(イ・ギシク)合同参謀本部情報作戦部長は同日、「26日の最初の状況報告時は、天安に穴が空いて浸水したと把握したが、生存者の証言ときょうの現場確認から二つに割れたことが分かり、状況が変わった」と話した。

 艦艇の鉄板の破損方向が内側から外側に向かっていれば内部爆発、外側から内側に向かっている場合は外部衝撃と判断できるため、折れ曲がった鉄板の方向が今回の事故原因を解明する重要な鍵となる。軍当局内部では、機雷または魚雷による外部衝撃の可能性がかなり高いとみている。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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