大田大徳警察署は29日、乗客の女性らを拉致し殺害したとして、忠清北道清州市のタクシー運転手A容疑者（41）に対する逮捕状を請求した。

　A容疑者は今月26日、清州市上党区南門路で、帰宅するため自分のタクシーに乗ったSさん（24）を、近くのマンションの裏の路地へ連れ込み、刃物で脅して現金7000ウォン（約570円）やクレジットカードなどが入ったハンドバッグを奪い、さらに抵抗するSさんの首を絞めて殺害した疑いが持たれている。また昨年9月には、Kさん（41）の首を絞めて殺害し、遺体を同市内の無心川に架かるチャンピョン橋から捨てたとされる。

　警察は「2000年に監禁や性的暴行などで懲役3年の判決を受け服役したA容疑者は、Sさんの遺体をトランクに入れ、28日午前1時30分ごろに大田市大徳区の大田産業団地の路地に捨てたことが分かった」と発表した。

　また警察は、昨年2月に同区新灘津洞のヒョンド橋近くの河川敷の草むらで、頭を黒いビニール袋で覆われた遺体が見つかった、Lさん（57）の殺害にもA容疑者が関与しているのではないかとみて、捜査を進めている。警察はこの事件の現場で、犯人のものとみられるDNAを採取しており、今後鑑定を行う方針だ。

大田＝禹正植（ウ・ジョンシク）記者