通信3社の1-3月業績、低調を予測

 証券各社のアナリストは29日、KT、SKテレコム、LGテレコムの通信3社の1-3月業績が当初予測を下回ると予測した。スマートフォン(PDA〈携帯情報端末〉の機能が付いた携帯電話)導入によるマーケティング費用増が業績悪化の要因となる見通しだ。

 米アップルの人気携帯電話端末iPhone(アイフォーン)導入で、スマートフォン市場の先取りに成功したKTは、6000人に達する人員削減で収益性の改善が見込まれる。しかし、携帯電話市場の過熱で1-3月の営業利益の伸びは限定的とみられる。

 大宇証券アナリストのピョン・スンジェ氏は「1-3月期は有線通信市場でLGテレコム、SKブロードバンドのマーケティング活動が縮小されたため、KTの躍進が続く見通しだ。ただし、携帯電話市場の過熱で業績改善は期待しにくい」と分析した。ピョン氏は同社の1-3月期の営業利益を、5200億ウォン(約424億円)前後と予測した。

 SKテレコムに対する見通しも同様だ。KTB投資証券アナリストのソン・ジェギョン氏は、SKテレコムの1-3月期営業利益を前年同期比6.2%減の5289億ウォン(約431億円)と予測した。ソン氏は「スマートフォン導入に伴う過当競争で、契約者一人当たりのマーケティング費用が増加したため」と理由を説明した。

 一方、LGテレコムが業績改善が見込まれる。大信証券アナリストのキム・フェジェ氏は「LG電子、LG CNSなどを傘下に置くLGグループの直接支援を受けるとみられ、大幅な業績改善が期待できる」と指摘した。

ハ・ジンス朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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