南の島・宮古島より、南国土佐に移動してまいりました。
僕の部屋のちょうど上がアレックス(カブレラ・内野手)です。
「ウンババウンバ、ウンババウンバ」といった感じのラテン系音楽がアホウのように鳴り続けています。さきほどミーティングの時に、「うるさいからどうにかせえ」と伝えたのですが、5分位静かになって、その後また、ウンババが始まってしまいました。どうやら僕は、アメリカにいようが日本にいようが、ラテンの洗礼を受けてしまう運命のようです。
アレックスはラテンのノリと、日本人の勤勉さをあわせ持つナイスガイです。
去年まではあまり練習をしなかった、だとか、そんな声も聞こえてきますが、僕は見てないから知らん。少なくともこの春の彼は、休日にも打ち込みをするほど練習熱心で、野球のことを真剣に話し合える相手でもあります。
もう古株とはいえ、言葉も文化も違う異国で暮らすのは、きっとさまざまなストレスがあるはず。
だから、ウンババは聞き流してあげるのが、優しさというものかもしれません。
ところで、宮古島から高知までの移動は、日本で初体験のチャーター機でした。
しかし、チーム関係者だけしか乗らないチャーターとはいえ、搭乗券が発券されているし、搭乗時刻も決まっており、それまで待たなければなりません。
チケットもなく、さらっとセキュリティーを受けたら、バスで飛行機の下まで行って、タラップを登ったらもうご自宅状態、のようなアメリカ的気楽さはありませんでした。
でも、チャーターでの移動ができたこと自体、画期的ではありませんか。
そのうち、チャーター新幹線とかいう経験ができるのではないでしょうか。
その日が来るまで現役でいたいなあ。
高知市にて 田口壮 