衆院議員擁立で異例の欠員 小沢氏、参院京都に2人目民主党の小沢一郎幹事長は31日午後、京都市で記者会見し、参院京都選挙区(改選数2)で現職に続く2人目の候補として衆院比例近畿ブロック選出の河上満栄氏(38)を擁立すると発表した。同ブロックの民主党名簿掲載者は全員当選しているため、繰り上げはなく同党衆院議員は1人減り、衆院全体でも欠員1となる。 任期途中で議席を失う形での衆院議員からのくら替えは極めて異例で、河上氏も含めて昨年の衆院選で民主党候補を当選させた民意に背くとの批判が出そうだ。 この後、小沢氏は静岡市でも会見し、参院静岡選挙区(改選数2)で同県連が見送り方針を決めていた2人目の候補として会社員の中本奈緒子氏(30)の擁立も明らかにした。 小沢氏が参院選の改選数2以上の選挙区で複数候補を擁立する方針を堅持した形だが、地方組織には小沢氏の擁立強行へ反発も出ている。 総務省によると、衆院近畿ブロックの選挙結果は確定していることから、河上氏の議席は他党に回らない。比例代表で繰り上げ補充されず欠員となるのは、小選挙区比例代表並立制が導入されて初めて。 【共同通信】
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