|
一度はしたいケッコンリコン?
昨日も仕事は比較的早く終わり、夜中に起こされる事も無かった。色々な出来事はもちろんあるし、やる事はたくさんあるのだが、夜にしっかり眠れていれば、問題と思わない。各種不平不満があると日記のネタも次々と沸いて出て来る。
特に不平無ければ、ある意味この寝不足日記の存在意義も薄くなる。それでもなんでも書いてよいのなら、それこそ星の数ほど書きたい事はあるのだが、そうも行かないのがネットの世界だ。また日記書く僅かな時間にも、他にやる事はたくさんあるという面もある。
話は変わり、今朝のテレビのモーニングショーで今現在の日本の離婚率は3割というニュースが流れていた。
普段の生活をしている中では、誰が罰イチで誰が独身で誰が子持ちだなんて事は良く分からない。しかし少し親しくなると確かに世の中にはリコン話が溢れている事を感じる。
僕の身の回りでも、生活力溢れる裕福?な人ほど、リコンしている様な気がする。その逆に僕の様な一般庶民?はあまりリコンしない(出来ない?)様に思える。
さてせっかくそれなりに苦労してケッコンしても、3割リコンするのなら、なんか能率良くない話だと思えなくも無い。どうせリコンするなら最初からケッコンしない方が話は早い。
しかしケッコンしなければ困る事もある。それは何と言っても出産育児だろう。子供は両親のいる幸せな家庭で育った方が良いに決まっている(と僕は思う)。結婚制度というのは出産育児のためにあると言っても、一概に言い過ぎとは言い切れない。
さてさて去年の今頃、僕はロシアコーカサス山脈でエルブルース登山に励んでいた。
その時に一緒に登ったロシア人ガイドが子持ち罰イチのイケ面だった。そしてもう一人一緒に登ったノルウェー人は、独身だが既に数人の孫が見えるナイスガイだった。
そのノルウェー人の話だと、北欧の国は社会保障が進んでいるので、ケッコン制度は必要としない。結婚なんて古い考え方なのじゃーという事だった。
つまり出産はともかく、育児を社会全体で行うのならば、結婚制度は不要となるらしい。彼は法律上独身でも内縁?(この考え方が古いか)の妻と共に、可愛い孫に囲まれて幸せそうに暮らしている。その話を聞くと確かにそんなものかなあ、なんて思えなくも無い。
さてこの春から日本では民主党目玉政策の子供手当てが始まる。これは国による育児金ばらまきと言う、育児社会保障の最もイージーなやり方だ。
そうなると何が起こるか。もちろん少子化対策に少しは役立つかもしれないが、きっと世間からリコン率が更に増えるだろう。そしてケッコンという制度が崩壊するかもしれない。その例は社会保障先進国の北欧の国々で既に起きている。
ケッコンしていなくても育児出産が出来るようになれば、世の中の仕組みも変わる可能性がある。そんな戯言を今日は書いたが、この予想が当たるか当たらないかは多分10年後には分かるだろうと思う。 |
|
|
|
|
1分たりとも無駄にはしない
手術や病棟業務に追われて昨夜の帰宅は遅くなったが、夜中には起こされる事無くきちんと朝まで眠れた。山と仕事がミックスした適度な疲れでぐっすりと長時間睡眠?を楽しめる。お陰で今朝も目覚め爽やかだ。
自宅リビングの窓からは真っ白に輝く笠が岳が綺麗に見える。こういう日にあの笠が岳頂上から滑降できたら夢のようだと思うが、それは山スキーというジャンルの中で最高に難しい部類に入る仕業だろう。
冷え込みが激しかったせいか、それとも晴天を利用して皆一気に洗濯に走った?のか、今日の外来はそれほど混まなかった。
来週の休暇取得のために、今週できるだけ仕事をこなしておきたかったので、外来が空くのは拍子抜けだったりする。
しかし空いたら空いたで、やる事はたくさんある。仕事のマタジ業務に、ペーパーワーク、午後からはやっぱり秒単位の予約診察が待っている。
今日は病棟業務もできるだけ早く済ませて、早めに帰宅したい。
貯め置き灯油を買いに行き、子供のコンタクトレンズの洗浄液を買いに行き、無くなったプリンターインクを買いに行き、郵便局に留め置いてある書留を取りに行き、ちょっと考えるだけで次々とやる事は頭に浮かぶ。さっきは外来と書類業務をこなしながら、同時にこの土日の山行の記録を作った。
そんなこんなで僕はどんな時でも一分たりとも時間を無駄にはしないと、改めて思っていたりする。 |
|
|
|
|
マタジとか、マンクリとか
天気が思ったより良くなく、思惑通りに進まない事は多かったが、それでもこの土日は連ちゃんで山スキー出来ると言う、贅沢な時間を過ごす事が出来た。
代務の先生は今日の昼過ぎまでカバーしてくれているので、帰宅後の夜に分娩で呼ばれると言う心配も無い。お陰で昨日は大急ぎでお方付けをある程度済ませると、気持ちよく朝まで眠る事が出来た。
と言う訳で寝不足や山の疲労感も無い。きちんとバリバリ?仕事に励める。
予約秒単位外来も午後の予定手術も問題無くこなした。その後にとある理由からの緊急手術も入るし、想定外の様々な事は次々起こるが、それが僕の仕事である以上言う事は無い。
さて山から帰ると当然お方付け(飛騨弁でマタジ)が待っている。
出来ることならすぐさま山行記録もHPにUPしておきたいが、仕事の準備や休養も優先させないといけないし、そこまで手が回らない事も多い。
更に次の山行への準備も大事だ。僕は来週上手く行けば年一度の休暇を取り、きままな旅?に出ようと思っている。
僕の場合休暇を取るのにも、代務先生の関係で1年がかりの準備(飛騨弁でマンクリ)が必要となるのだが、そのマンクリの成果が出て、今年も何とか1週間の休みが取れる事になった。
1年前にエベレストに行って、また今年も例年通り休暇が取れるなんて全く僕は恵まれた人間だと思う。
しかしその休みを取るためには、その間の仕事を前後に幾つも動かす必要がある。
手術や化学療法の段取りも考えないといけない。今日の緊急手術も、何時もより更に込む予約診察も、全ては来週の休みを上手く作る事と関係している。
また休暇から帰った後の仕事の段取りも考えておく必要がある。もちろん気ままな旅と言っても、山行計画の一つくらいは作っておきたい。
と言う訳で今の僕は、マタジとマンクリでいっぱいいっぱいだ。
しかしそれでも未来に希望を持って仕事出来るという事自体有難い。マタジやマンクリと言うのを苦手にする方は世の中多いかもしれないが、それが自分のためだと思えば、マタジやマンクリはとっても楽しい事だと思う。 |
|
|
|
|
途中からと途中まで
代務の先生がフルにカバーしてくれる有難い週末だ。山スキー最適シーズンでもある。金曜の手術もスムーズに終わったし、金曜夜の天気予報では週末の天気はまあまあだ。ここは様々な家族の用事を不義理して、信越方面へ一泊の遠征山スキーに出かける事にした。
ところがその結果は思惑通りとはいかなかった。まずは白馬方面に向かったが、リフトが動き出す頃からどんどん上空の天気が悪くなる。
当初は小蓮華山に登頂し頂上から金山沢滑降のつもりだったが、白馬大池を越えれそうも無い強風が吹いている。仕方ないので予定は縮小、白馬自然園を横断して標高2300m峰から金山沢に滑り込んだ。
その後八方に下りて携帯で天気予報を確認したら、日曜の天気は悪天に変わっている。これは日本海側の山スキーはやや辛そうだ。
と言う訳で今日は岐阜の懲りない先生と協議の上で、一ノ沢から常念岳という内陸部?のロングコースに挑戦した。しかし予想通り、長い林道歩きと藪スキーに傷めつけられる。
それでも出来る限り頑張って頂上の下標高2600m付近までは登った。しかし硬い雪面の急斜面と悪天に遮られ、やはり頂上には至れなかった。
この土日ははりきって連続山スキーに挑戦したが、共に頂上には至れなかった。登山は頂上直下が一番厳しいものなのだが、その通りにやられて、やや残念な結果に終わる。
しかし山は天気次第という面もある。また次回に楽しみが残ったという良しとしよう。頂上無しでも強烈な充実感ある週末であった。
土曜日のトレース。2000mより上は吹雪だった

今日のトレース

頂上には届かなくても頑張りました
 |
|
|
|
|
アクセルとブレーキ
昨日は仕事こそ早めに終わったが、久しぶりに分娩経過中の方が深夜まで残った。就寝前に電話すると分娩は遷延傾向らしい。夜中に起こされない方に賭けてデパスを飲んでぐっすり眠る。その賭けには当たり朝まで起こされる事は無かった。朝一番で促進の指示を出すとそのまま今日の秒単位外来に入った。
助産師さんの見事な誘導のお陰もあり、外来終了後手術前の僅かな時刻に分娩は入ってくれた。お陰でその後の業務もスムーズだ。午後には手術が2件。更に急患入院が一名、代務先生がいてくれる明日からの本格?週末を前にして、何時もの追い込み仕事に今も励んでいる。
ここでいきなり話は変わり、ここのところやっとプリウスリコール問題は、ニュースの話題から少し外れる様になってきたようだ。トヨタ社長の米議会公聴会聴聞を頂点として、リコール問題も収束傾向にあるのだろうか?
だがしかしトヨタとして大変なのは、きっとこれからだろう。今はただマスメディアのニュースネタとして新鮮味が薄れてきただけの事だと思う。
さてプリウスの問題は日本では主にブレーキ周りのトラブルが話題になっていたようだ。しかしアメリカではアクセル関係のトラブルが大きな問題になっているらしい。アクセルで問題が本当にあれば、内部構造上の問題が更に深刻化するのだろうという事は容易に想像できる。
さてさて分娩の分野でもアクセルとブレーキというものがある。具体的にはアクセルは陣痛促進剤(良く使われるのはアトニン)、ブレーキは子宮収縮抑制剤(良く使われるのはウテメリン)の事である。
共に昔は存在しなかった薬で、これら薬の登場により分娩は昔と比べ飛躍的に安全となった。
産婦人科医にとってもまた妊婦さんにとっても、更には人類全体にとっても、抗生剤や抗がん剤に匹敵するほど有難い薬の一つと言えるだろう。
しかしこの手の有用な薬ならではの事で、様々な毀誉褒貶もある。
僕が産婦人科医なりたての頃は、陣痛促進剤の使用により脳性マヒの子が産まれたなんて訴訟が、右にも左にも溢れていた。車でも人間でもアクセル関係の問題はトラブルになりやすいんだなあなんて思ったりする。
しかしこの手の薬は世の中から決して無くならない。その理由は明らかでとても役立つ良い薬だからである。
この薬の使用により命長らえたお母さんや新生児の数は、既に何万人いるか数知れない。この薬のお陰で助かった方の数は、それで被害にあった方の数より何百倍何千倍も多いはずだ。
本当に有用ならそれは無くならない。また本当に優れものならばそれだけ毀誉褒貶にさらされる。そんな訳でトヨタのプリウスも様々なトラブルに巻き込まれれば巻き込まれるほど、本当はそれだけ良い車なんじゃないかなんて僕は思ったりする。 |
|
|
|
|
絵に描いた温泉にはなりませんように
昨夜は仕事も早く終わり、夜には飛騨地域の婦人科開業医さんらと情報交換兼懇親会(薬の勉強会とも言う)に出る事も出来た。 とは言うものの飛騨地域の婦人科開業医さんで現在現役バリバリ?の方は2人しかいない。つまり僕を入れて3人だけの小さな飲み会だ。
例によって美味しい食事と酒に酔いつつ、地元ならではの様々なコンフィデンシャルネタで盛り上がる。飲み会ついでにホテルの温泉に入る事も出来た。
高山には他にあまり無い素敵な習慣が幾つかあるのだが、飲み会ついでに宴会場の風呂に無料で入れるという習慣もある(例外もたまにあり)。
お陰で僕は高山のホテルのほとんどの温泉施設に既に入浴した経験がある。昨日も飲み会前にさらりとお風呂で汗を流して、気持ち良くビールで乾杯できた。
さてさて昨日の話の中で各人プライベートネタを除くと、やっぱり一番ホットなネタは、9月のアルプスベル開院の話であった。
他の2人の開業医さんは「24時間産科医在院なんて本当にできるの?」とか「産科医常時2,5人体制なんて本当に可能なの?」とか、その他諸々色々な心配?事を聞いて指摘される。
その中には根拠や出所不明瞭なものもあるが、なにはともあれHPで宣伝してできなかったら、それは公約違反じゃないかと言われたりする。
産婦人科医の確保の大変さは、僕も含め全ての地方産婦人科医は皆、身に沁みて知っている。今までこれらの事を可能に出来た産科医院は飛騨地域の歴史上?一件も無かった訳で、確かに僕も不安が全く無いと言えば嘘になるだろう。
しかしこれはベルグループの経営方針でもあるし、僕はきっと可能に違いないと答える事しかできなかった。
「医院の屋上に露天風呂を作って、それを餌に産科医をおびき寄せるのじゃあ」なんて答えたが、それでは甘すぎると言われる。
確かに車で5分も走れば高山には腐るほど露天風呂がある。
今まで久美愛に代務に来てくれた産科医師にも、自由に病院を出入りして、美酒や美湯を楽しめるという事を餌?にして来て貰っていた(つまり観光半分という事)。
それでも代務医の確保は楽でない。そう考えると24時間産科医在院のハードルは、経営方針とはいえ、かなり高いと思えたりする。挙句の果ては「先生、一日中病院の中で暮らすなんてことは出来ないでしょ?来年のこの飲み会にきちんと来れたら良いね」なんて、慰めとも脅しとも言えない言葉を頂いたりする。
とにかくだけどなにはともあれ、理想を高く持つ事は悪くない。自分も今まで何度も無理だと言われた事を実現させてきた自負もある。この手の事は有言実行しかない訳で、僕も理想にできるだけ近い産科医院実現に向けて、更に努力しようと改めて思ったりする。
宴会前に、空いている温泉に入るのも癖になりました(ただしお湯は、場所により加温井戸水の場合も・・・)

なにはともあれお風呂の後の美食はステキです
 |
|
|
|
|
ネット通販の落とし穴
昨日は何時もの一日外来でそれなりに疲れたが、夜中はきちんと眠れた。此処のところ夜中の分娩に呼ばれる事が減って、とっても有難い。
夜にきちんと眠れていると体調も良いし週末山スキーにも元気が出る。これも周りが遠慮して僕に気を使ってくれているかもしれないし、たまたまの偶然だけなのかもしれない。これで週末に好天がぶつかってくれれば更に有難いが、そこまでは上手く行かない事が少し残念だ。
さて昨日と今日のネット上ニュースで、日本を代表する登山用品会社モンベルがサイバー攻撃?され、多数のクレジットカード情報が盗まれたというニュースが流れていた。
実は僕もその被害者で、モンベルを通じてクレジットカード情報を盗まれた人間の一人である。
ネット通販と言うのは僕の様に田舎に住んでいる人間にとってとっても有難いモノだ。ちょっとした登山用品を買うのに名古屋や岐阜や松本に一々出かけていては時間の無駄である。そういう事で時々だが僕もネット通販を利用していた。
今回の場合たまたま昨年11月にモンベルネット通販を通して、へリオンと言うハイドレーションシステム付きザックを購入した際のクレジットカード番号が盗まれたらしい。
今季ヘリオンはとても役立つ新兵器ザックとして重宝しているが、それでもカード番号を盗まれて不正利用されたら堪らんと思う。
モンベルからは数ヶ月前からクレジットカード番号が何者かに盗まれたらしいという報告は受けていた。被害は無いから静観していたら、1ヶ月ほど前にクレジット会社ニコスから、不審者?が僕のカード番号を不正利用したらいいという連絡を直接受けた。もちろんすぐさま取引は無効にしてもらい、クレジットカード番号も新しいものに変えてもらう。
お陰で今のところ実質的被害は無いが、サイバー攻撃は中国経由で行われたとあり、気持ちの良い話ではない。何時の間にか自分の僅かな?貯金がすり減っているんじゃなかろうかなんて、つまらん?心配したりする。どうもネット通販の際に同時にシークレットコードの入力をする必要があったのも気になったりする。
それにしても首謀者はどうやってカード番号を盗み出したのだろうか?そしてどうやって何に僕の番号を悪用したのだろうか?更にカード会社はどうやってそれが不正利用と見抜いたのだろうか?考えれば考えるほど不思議だ。何らかのクレジット社会の暗号とか秘密とかがあるのじゃないかと勘ぐったりする。
まあいずれにせよ世の中の大部分の人は善人だ。だからこそ予め被害は防げたのだと思う。世の中悪人だらけだとクレジット取引やネット通販なんて成り立たない制度となる。その辺がクレジット世界の鍵なのだろうが、あまり考え無い方が良い気もする。
さてさてそういえば少し話は変わり、僕はアイポッドを購入した際に、アイチューンズというソフトを通してやはりクレジットカード番号とかシークレットコードとかをネット上に入力してしまった。アイチューンズの持っている世界の顧客情報はそれはすごいだろうと直ぐ想像できる。もしこれらが流出して不正利用されたら、世界の信販業界は大混乱だ。
そんな事を思うと、ネット通販の世界もこの社会の大きな脅威の一つなのだと言えなくも無い。 |
|
|
|
|
お陰さまで色々な事が出来ました
昨日までの3日間の連休は、そのど真ん中に低気圧が通過したのにも関わらず、かなり有意義に過ごす事が出来た。土曜日は仕事の様子を見ながらの乗鞍岳北部横断。夜には神岡まで出かけ山スキーヤーの大先輩三浦雄一郎の講演も聴く事が出来た。
日曜日は天気悪かったが、休養、片付け、掃除、春の連休休みの計画作りにせっせと励む。その日の夜の内に高山を出発して、多少の買い物をした後に、月曜日には念願の金糞岳にも登頂してくる事が出来た。
金糞岳は25年前の敗退のリベンジ山行だけに、味わい深く楽しむ事が出来る。それにしても僕は、しぶとくかつねちっこい人間だと思う。
帰りのドライブはもう眠たくて眠たくて仕方なかった。しかしいつも岐阜の懲りない先生は、この睡魔に戦いながら高山まで山スキーに来ていたかと思うと、負けずに自分も頑張らないといけないと思う。
昨夜高山に帰った後は、さっさと山装備を片付けて日記アップすると速攻で眠りに着いた。山の疲れで爆睡できる。
とは言うものの実は、僕が眠りについている間にも分娩が一件あった。
しかしこれは優しい助産師さんが上手く対応してくれて、僕を朝まで起こさない様、気を使ってくれたらしい。全くもって有難くて感謝感激だ。この睡眠が取れなかったか否かで今週の仕事に凄い差が出る。お陰で今日のひたすらの秒単位外来も問題なく経緯してくれている。
そういえば僕が土曜夜に三浦雄一郎の講演を聴いている最中にも、救急外来に急患さんが受診されていたらしい。
僕は携帯をマナーモードにしていたので気がつかなかったが、これも優しい救急看護師さんが上手く対応してくれていた。
お陰さまで僕は講演を最後まで聴ける。何か特別なものを持っているとしか思えない三浦雄一郎氏の生き様の秘訣を探る事はできなかったが、それでも大いに参考になる話が聞けた。
考えてみたらこういう充実した連休を送る事が出来たのも、優しい看護師さんや助産師さん、更に土曜深夜から月曜午後まで病院の面倒をみてくれた代務先生のお陰だ。心よりどうも有難うございました。
1970年エベレストサウスコルからの滑降は、常人にはとても出来無い世界だ。僕もこういう人生にあやかりたいと思います
 |
|
|
|
|
25年前の山にリベンジします
まあまあの好天が予想される連休最終日。いよいよ春山スキーシーズンに突入で、今までのパウダー狙いと異なるまた楽しい山スキーシーズンが始まった。
ある意味色々な山スキーが出来る嬉しい時期だ。当然高山近郊に幾らでも素敵なルートがある。
しかしへそ曲がりの僕は、またこの素敵な時期に奥美濃金糞岳なんてとっても渋い山に行ってきた。
高山から山麓まで車で片道4時間かかるので、下手すると白馬や八方に行くよりも遠い。あまりに遠いので前晩スタートで自宅を出た。
さて何でよりによってこの時期に奥美濃まで出かけたかと言うと、25年前の学生時代に僕は一泊山行で金糞岳にラッセルトレーニングに出かけ、途中の大朝の頭で大雪に参って引き返していたからだ。
そこで今年の課題の一つに、僕は25年前の山行のリベンジを挙げていた。
今回はスキーという強力な武器を得て、ルートも過去にスキーの記録を散見する北尾根に取る。
途中の川の渡渉は予想以上に大変で、それなりに時間もかかったが、それでも無事登頂し、素敵なスキーを楽しんでこれた。
頂上からは25年前に無念の思いで引きかえした大朝の頭が良く見えた。前回はそこから金糞岳頂上を仰ぎ見たが、今回は頂上から大朝の頭を見下ろす(少しだけどね)。
まるで25年前の僕が、今の自分を見て「羨ましい。良く頑張ったね」と思っているかの様な錯覚を感じたりする。
細い藪尾根もあったが、想像通りの好ルートでした

金糞岳頂上より見た大朝の頭。25年前はあそこで引き返した

素敵な山スキーも楽しめました(上部にちょっとシュプールあり)
 |
|
|
|
|
2兎追うものは・・・
昨夜から仕事は落ち着いてくれている。分娩も無く夜中に呼ばれる事も無かった。今日は3連休初日の土曜日。天気予報では今日の午前中が一番天気良さそうだ。しかし代務の先生が到着するのは今日の深夜である。
大人しく自宅で待機するか、仕事の隙をついて山スキーに出かけるか大いに迷う。
この時期雪が落ち着いてくれたていら、距離を伸ばす事もできる。それはすなわち戻るのも早いという事だ。こういう時の強い味方平湯峠周辺に今日も出没する事にした。
金曜の仕事は緩かったので、今日はきちんと早起きできた。まずは病院に電話して患者さんらが落ちついている事を確認する。何時もの様にコンビ二経由で深夜未明の158号を30分で走り、猫岳第3尾根に取り付いた。
この尾根なら電話で急に呼ばれても1時間以内で病院に戻れる。狙いは猫岳と烏帽子岳のダブル登頂だ。スカイラインを上手く利用すればこの時期難しい事では無いだろう。
まだ朝の内に烏帽子岳の麓に辿りつく。しかし風がすごい。下手すると飛ばされそうだ。しばらく暴風?の中ウロウロと迷ったが、結局登頂はあきらめた。飛ばされて滑落したら冗談ではすまない。ついでに?猫岳の登頂もあきらめて四ッ岳北面に周り込み、平湯温泉に滑降する。
四ッ岳北面はまだ素晴らしいパウダーが残っていた。平湯トンネルはタクシーで通過して、先ほど病院に戻ったが特別変わりなく落ち着いてくれていてホッとする。
今日は2兎追うものは1兎をも得ずのスキーとなった。猫も鳥も取り逃がす。しかし結果的に仕事の隙間に四ッ岳北面を美味しく頂いて、結構満足して嬉しかったりする。
平湯温泉からはタクシーで戻る。2000円なり

朝のスカイラインを行く。風が強い

今日の四ッ岳北面渡渉点。今週末はまだOK
 |
|
|
|
|
いけてる研修医になってくださいね
昨夜は仕事は比較的早めに終わり、各種雑用と共に病院フットサルの公式練習?にも参加する事が出来た。
親子サッカーで子供に馬鹿にされない為に始めたサッカー練習なのだが、さすがに石の上でも3年で最近はやっと無意識にフェイントとか出来る様になってきた。僕の場合サッカーの上達はすなわち老化?との戦いでもあるわけで、上達していく過程を楽しめる限りはサッカーを続けていきたいと思う。
その後は深夜にかけて、各種問い合わせ電話が3件、入院が一件。お陰で、睡眠時間は十分あったが、その質は少し落ちた。今日は今のところ分娩も手術も無く、スムーズに仕事はかどっていて嬉しい。
さて今日の午後には東海地区各大学の医学生が約10人ほど集まり、久美愛病院の見学兼お勉強に来ていた。
東海若手医師キャリア支援プログラムという企画だそうだが、病院側としては一人でも多くの新米医師に研修医として来ていただく為に、それなりに宣伝教育活動に励む必要がある。
と言う訳で僕も研修のススメワークショップ産婦人科代表としてお話をさせていただいた。ほんの20分の事だがそれなりに医学生さんらと質問の受け答えをする。
こういう場で僕は何時もついつい余計な事を話しすぎる傾向があるのだが、最近は僕も大人になり当たり障りの無い話で切り上げる。
さてさて中で一番回答に困った質問で「医師が一人しかいないのに、教育に十分な時間を割けるのか?」。というのがあった。僕は普段から色々忙しい。忙しいその上に、教育まで時間を割くのは確かに手間だ。一瞬回答に困ったが「将来有望な医者にはマンツーマンでも一生懸命教えます」と答えた。その有望と言う意味の中にはもちろん「産婦人科医を志望したら」という事を言外に匂わしたつもりだ。
今産婦人科医の数は減る一方だ。特に分娩を扱う医師の人数の減少は顕著と言える。
全国でも数千人だろう。岐阜県では百数十人。飛騨では5〜6人、久美愛では僕1人という事になる。その久美愛の産科も今や風前の灯火で申し訳なく思う。しかしその一方現在飛騨で5〜6人の産科医が7〜8人になれば、地域にはきっと良い事だと思う。
産婦人科医は地域で一人増えるだけでもそれなりのインパクトがあるのだ。つまりは産婦人科の看板を掲げれる様になれば、それだけで随分と有難がられる。
そんな事をさりげなく宣伝しながら学生さんらに話をしたつもりだが、彼等十数人の中で誰か将来産婦人科医になる人が出たら、それは大変な大成果という事になるだろう。
熱心に聴いていただけましたでしょうか
 |
|
|
|
|
グルメもほどほどに
昨日もギリギリまで仕事で、その後は医局の送別会に流れてまた遅くまで飲んでしまった。
最初から分かっていた事だが、どういう訳かこの7日間は連続で外食飲み会である。これはたまたまの送別会歓迎会ラッシュに地鎮祭などが重なったからだ。お陰で美味しい山海の珍味滋味をたくさん味わう事が出来たが、僕の様な味盲人にはもったいないだけかもしれない。
こんなに飲み会が重なった事も過去に無かったので記念に?ここに書いておくと、11日が飛騨亭花扇、12日金曜日が独楽でお好み焼き、13日が昼に蕎麦正せと、夜は老舗料理屋の州崎、14日が岐阜都ホテルで祝賀会、15日が千年の宴で送別会、16日があ蔵で送別会、17日が寿楽久本店で送別会であった。
ついでにここで高山で僕がお勧めするお店にリンク貼っておこう。 あくまで悪食の僕のお勧めですが、皆様高山でお食事する際にはぜひご賞味ください。
さてさてそんなこんなでもう食べすぎ飲みすぎで胃腸はギブアップ状態だ。そんな事なら飲み食いするなという話もあるが、目の前にご馳走が並ぶとついつい皿までたいらげてしまう。この辺は貧乏人根性が入っているのは間違いない。
お陰で体重も随分と増えた。月曜午前中の霞沢岳で消費したカロリーなんてすぐに取り戻し、エベレストで痩せた分もこれでリセットされそうだ。体重増えるとジャンプターンが続かない。坂道で自転車は持ち上がらないし、登高スピードも落ちる。何だか悲しい。
それだけならまだしも、今日の秒単位外来の最中にまた不整脈が出だした。
山スキーシーズンに入って収まっていた不整脈が、ぶり返したのかもしれない。
これも連日の飲みすぎのせいなのは間違い無いだろう。ちなみに高山の日本酒は美味しい。だからと言って身体が動かなくなり早死には御免だ。
人間の身体は全てがシンクロしている。胃腸の異常が循環器系や運動器系にも出る。そんな事を思いながら、この7日間の飲み食いが無かった事になればいいのにと、自分の不摂生と克己心不足を反省後悔している。
ご馳走を前にすると心に火が付いちゃうのかもね
 |
|
|
|
|
速攻登山の前と後
月曜午前中の僅か5時間ほどの事だったのだが、霞沢登頂山スキーの興奮の余韻はまだ残っている。月曜午後には雨が降るし仕事もたくさん待っている。山スキーの魅力の一つである速攻登山の見本の様な登山だったと思う。
速攻登山と言えば、僕も若い頃は一時ヒマラヤ速攻登山に憧れた時期があった。8000m峰を無酸素で登るためには、高所衰退を防ぐため、早く登り早く降りる事が必要となる。
僕もそんな登山ができたら良いと学生の頃は少し考えていたものだ。しかしそんな抜群の能力や時間を持ち合わせてる訳は無く、普通に医者になって普通に産婦人科医になった。
ただ自分では普通に産婦人科医になったつもりでも、周りはそう思ってない様子で、その経緯を語れば当然の事だと思う。いずれにせよ今僕がきちんと産婦人科医をやれているのは有難い事であるのは間違いない。
さてさて何はともあれ、一般的にな速攻登山と言えば悪天時に山麓で待機して、好天を待ち頂上に至る。しかし僕の場合そんな山で待機するなんて贅沢は許される訳は無い。
仕事の合間を縫って、たまたま都合つけば登りに行く。それだけの事だ。仕事の隙間は少ししかないから、否が応でも速攻登山にせざる終えない。当然天気の都合よりも仕事の都合を優先させなければならない。
そんなこんなで今回の霞沢速攻登山の前後も大変な状況になっている。
まず山に行く前晩は岐阜で学会と祝賀会。急いで自宅に戻って眠る事数時間で上高地へ。
山から降りると仕事が山ほど待っている。午後にはきちんと分娩もあった。更に夜にはフットサル同好会の送別会があり、野郎共?と遅くまで飲む。
火曜はこれまた大変な秒単位外来で、朝から晩まで息抜く事もできない時間が続いた。
更に夜はまたまた病棟の送別会で今度は助産師軍団?等と遅くまで飲み、更によせばいいのに2次会のカラオケまで流れる。幸い夜中の分娩は無くて助かっているが、それでも何から何まで急がないといけない。
更に今日も今まで忙しく仕事が続き、更に医局の送別会もこれからあったりする。
と言う訳で僕は、ここのところ毎日が速攻登山、速攻仕事、速攻宴会?だ。こんな幸せ?な人間は世の中ほとんどいないと、全く持って思う。
月曜夜は体育会系送別会

昨日の夜は助産師軍団と
 |
|
|
|
|
こんなに上手く行くのが不思議です
日曜夜の祝賀会では乾杯が済むと、話はしてもあまり飲まないようにして、そそくさ高山に帰った(もちろん運転はしていません)。毎日美味いものばかり飲み食いしていても健康に良くないし、その他に僕には秘めた思惑があった。そのために月曜午後の仕事は午後3時以降に設定してある。
月曜は昼過ぎまで代務の先生が高山に残っていてくれる予定だった。しかも午後には手術が無い。ここはこれまた究極?の贅沢をして、月曜午前の外来を代務先生にお願いしてしまった。
特別な事無ければ、月曜午前中だけでも山スキーに行く事が出来る。高気圧の山スキービックサンデーを逃しても、月曜昼の前線通過までは山にいけそうだ。
と言う訳で月曜午前中に行けるルートを考えて、色々悩む。睡眠時間とか体調とか、雪の質量とか仕事の状況とか全てを考慮に入れ、山スキールートを選択しなければならない。
その結果考えたルートが、産屋沢からワラビ沢経由霞沢岳の山スキーだった。霞沢岳は北アルプスの中でも積雪期登頂が難しい山だ。僕も夏に一度しか登った事が無い。スキーではもちろん初めてである。
しかし雪の状態は今、良いかもしれない。もしこれ以上雪が減ると沢に滝が現れる。考えてみたら積雪期登頂のチャンスは今しかない様にも思えた。しかしタイムリミットは昼12時だ。それより遅くなると仕事に差し支える。
登頂できればよほど幸運くらいのつもりで、5時過ぎの釜トンネルから登りだした。
そして予想以上の好コンディションと的確なルート選択が効を奏し、9時過ぎには登頂。10時過ぎには釜トンネルまで戻れる。
昨日、今日は何から何まで上手く行った。仕事も落ち着いていて、温泉入っても昼過ぎには職場に戻れていた。
こんなに早くこんなに能率良く、積雪期の霞沢岳に登れる事はよほど無いだろう。
今はまだ午後の仕事継続中だが、自分でもこんなに事がうまく進んで本当に良いのだろうかと、申し訳ないほど不思議な気がしていたりする。
今日の行程、多分霞沢岳登頂最短ルート

鳥瞰図も作りました

霞沢岳頂上からの焼岳。厳冬期に滑った上堀沢が見える

僕が通過した直後に事故で安房トンネルが通行止めになる。危なかった。自分の強運に感謝
 |
|
|
|
|
名刺交換の一日でした
土曜の夜は新しい医院の関係者?が集まって地鎮祭の前夜祭という事で、夜遅くまで飲む。食事は高山を代表する老舗料理屋で宗和流本膳崩しをおいしく頂いた。江戸時代から続く料理屋さんだけに、さすがに食通を唸らせる味だ。
とはいえ僕自身はどちらかと言うと(と言うより完全に)悪食味盲の人間で、せっかくの高級懐石も僕には勿体無い感じもしないでもない。
日曜朝は大事な新築物件の地鎮祭から始まった。数百年続く老舗料理屋とまで行かなくても、せめてこれから先何十年と高山を代表する産科医院となる様、まずは無事の工事を祈らせていただく。
続いてその足で岐阜に向かい、地方会医学会に出席し、更にその後の岐阜大新教授就任祝賀会にも参加できた。岐阜大の産婦人科学主任教授は、様々な理由から数年間空席だったのだが、やっと素晴らしい教授が決まり良かったと思う。
また祝賀会では東海地区の産婦人科重鎮の方々が多く出席されていた。ここぞとばかりに名刺交換に励む。
僕は産婦人科の世界では全く持って末席の人間なのだが、エベレスト登ったりとか、今度高山で開業するとか、アカデミックな事以外で比較的有名?だったりする。
と言う訳で日曜日は色々な方とお話しでき、有意義な時間を過ごせて良かった。たとえ絶好の晴天の日曜を逃したとしても、何の悔いも無い。
当たり前だが、山スキーが人生では無い。多くの方との繋がりの中で人間は生きているのだという事を、また少し実感したりする。
100年続く料理の様に、医院も続くかな?
 |
|
|
|
|
お天気には勝てません
昨日は久しぶりに仕事で完全燃焼の一日となった。もちろんストレスは感じるが今週末は代務の先生に名古屋から来ていただいている。月曜日まである程度仕事を離れてリラックスできると思うと、その分きちんと最後まで?頑張れた。
やることやって少しでも早く帰宅し、車にスキー板を積み込む。天気予報では土曜日に前線通過だが、前線が通過する前に高曇りで凪の様な穏やか天気が訪れる事もある。
と言う訳で多少無理して今朝は早起きし、平湯トンネルに向けて車を走らせた。平湯トンネルの手前に車を停めて、いつもの様に闇の中出発の準備をする。ところが上空では強風が吹いているらしく、山の木が唸り上げている。
見る見るうちに雪も降り出した。これはどうやら思惑より早く上空を前線が通過しそうだ。これではとてもこの時期の山スキーには適さない。
嵐の中無理して突き進むと言う選択もあったが、昨日の仕事で根性尽きていたからそこまで頑張る気力は湧いてこない。すごすごと車を反転して帰宅し、再び布団に潜り込む。
再度起きた時には昼近くになっていた。貴重な一日を無駄にした気もしないでもないが、実はそんな事も無い。きちんとまとまった時間眠れて休めたという事自体に価値がある。
その後は買い物したり、蕎麦食べに行ったり、無料券使ってグリーンホテルの温泉に行ったり、やや年寄り臭い癒しの時間を過ごしていたりする。つまり今日は珍しく出動は無しだ。これからは老舗の料亭で地鎮祭の前夜祭?だったりする。
予報では明日は高気圧の日曜日だ。どう考えても山スキービックサンデーだろう。
ところが僕には工事の無事故を祈ったり、学会で勉強したり、教授就任をお祝いしたりする必要がある。
どれも目出度くて大事な事だ。とはいえ内心少し、今週末は天気のめぐり合わせ悪かったなんて贅沢な事を考えていたりもする。
幾分慌てているご様子ですが、無事故でまずはお願いします
|
|
|
|
|
世の中全てinterdependant
昨夜は仕事は早めに引けて、長年の付き合いの小児科先生送別会にも最初からきちんと参加する事が出来た。
産婦人科医と小児科医というのは周産期医療の上流と下流?に属していて、お互い利害絡まる間柄である。それでいて産婦人科は外科系で専門職人的、小児科は内科系で何でも屋的という違いがある。
仕事の質も性格も異なるので、産婦人科医と小児科医の意思疎通が上手く行ってない病院と言うのは意外に多い。小児科医の中には、産婦人科医に病児を垂れ流されるばかりだと悪い印象を持つ医師も少なからずみえる。
しかし僕のところではそういう事は決して無かった。これも小児科先生が分別あり、各種様々な人間的?経験の持ち主だからだと思う。
その小児科医先生もこの春転勤で遠くに行ってしまう。尊敬できる存在が遠くに行っちゃうのは残念に思うが、だからと言って泣いて悲しむ必要までは無いだろう。お互いまだ先にはそれぞれの自分の人生が待っている。
と言う訳で昨日はたらふくビール飲み、美味しいものを食べて、更には温泉まで堪能して遅くに帰宅した。
これで夜中に分娩で呼ばれていたら辛い所だったが、朝まで寝れたのは良かった。ただ朝早くには何故か子供の用事で、駅まで急遽お迎え出動があったりする。
何となく二日酔い気分で今日の仕事は始まった。何時もの秒単位外来に午後から手術が2件。更にそこに要注意分娩が入ってきて、緊急手術をねじ込む必要が出てきた。
薄ら眠たさを抱えながら連続3件帝王切開をこなす。その後も夜遅くの回診業務と続き、疲れきってはいるがそれでも今でも仕事続けている。
さて今日の3件目に産まれた新生児も、とある理由で小児科先生の診察治療が必要な状態であった。
今頃はまだ小児科先生も仕事続いている事だろう。もしかしたら今夜は夜中まで彼は仕事かもしれない。もうすぐ転勤で送別会明けだと言うのに、ご苦労様な事だと思う。
とはいえだからと言って、それが産科のせいだと僕は思ってないし、小児科先生も思ってないだろう。それがreproductionの世界の厳しい現実なのだ。
さてさて良く世間では、大人である以上independentである事が大事だと言われている。しかし良く考えてみれば全てに独立して自給自足で生きている人間なんで実際には何処にもいない。
大事なのはindpendentであると同時にdependentでもある事も理解して生きる事だと思う。人はどんな人でもお互い支えあって生きている。
たとえそれが産婦人科と小児科と言う、病児の一方通行関係であっても、僕はあえてinterdependentの関係なのだと書かせてもらおう。と言う訳ですみませんが、今日もまた小児科先生よろしくお願いしますよ。感謝してますから。
お互いそれぞれの場所で、これからも死なない程度に頑張りましょう
 |
|
|
|
|
これだけできればスーパードクター
昨日も帰宅こそ遅くなったものの、夜中に起こされる事は無かった。普通に目覚めて普通に歩いて出勤する。
今日は朝からとある理由で動けなくなった方の急墜分娩一件。救急車の方にはお世話になってしまった。傷も大きいがもちろん冷静に対処し事無きを得る。外来がそれほど混まなかったのは妊婦さんにも僕にも幸運な事であった。
珍しく午後早い時刻には仕事が一段落したので、今日はきちんと仲間の送別会にも出れるそうだ。
外には春にしては綺麗な雪が積もっていて、否でもスキー山屋の心をくすぐる。
何とかどこかで時間をひねり出して今週末も山に行きたいと思っているが、多くの患者さんがみえるし用事もたくさんある。無責任な事はできない。
さて先日の高山市議会で久美愛病院の産婦人科医がいなくなるという事が質問答弁されたと、中日新聞飛騨版や市民時報に載っていた。もちろん今秋の僕の転勤から来ている事だ。この先病院から産婦人科医がいなくなると、飛騨地域の産婦人科医療がどうなるのか心配なのだろう。
病院を去る医者は毎年星の数?ほどみえる訳だが、医師一人の転勤が市議会で問題視される医者は世の中そうはいない。
しかしもちろんこれは僕の人格から来るものでは無い。ただ単に僕の職能と立場から来るものだ。僕が産婦人科医でなくて普通の内科医だったら、誰も何も問題にはしない。当たり前だ。
さてさてそれでも10年前に高山に転勤してきた頃の、様々な出来事を思うと隔世の気がする。
心配をかけている多くの方々には申し訳ないが、10数年の間コツコツ寝不足に耐えて仕事してきた事が、ある意味評価された気がして、勘違いでも悪い気はしない。
ここは世間の心配や質問の嵐?に答えるためにも、周囲思惑を省みずここに書いておこう。「僕は高山を離れる訳ではないし、決して困っている患者さんを見捨てる事はしません」
さてまた話は変わり、昨日僕はローテート中の研修医先生の研修達成度評価と言うのを行った。その評価内容を見ると中々すごくて、もしこれが本当に全てできたら、スーパードクター出来すぎ君だとマジに思う。
普通の人にここまで要求するのは酷でしょうという内容ばかりで、思わず評価点数つけながら自分を省みて赤面したりする。
全部で100近くある評価項目の中にこういうのもあった。
「患者の問題を心理的、社会的側面含め全人的にとらえ、適切に解決し、説明指導する能力がある」とか「思考力、判断力、創造力を培い、自己評価し第3者評価を受け入れ、フィードバックできる」とかだ(多少省略あり、原文はもっとすごい)。もちろんこういう事がきちんと出来たら、医者のみならず人間としても優れている。
だけど心の中では「これらの事を本当に完璧にできる人がいたら見せてくれ」なんて思ったりする。
しかしここはやっぱり理想だけでも、そんな優れた医者になりたいと憧れは持っておこう。ここぞと言う時?の男(女でも)には、何時でも痩せ我慢が大事なのだ。 |
|
|
|
|
リスクを取るのも仕事のうちです
昨日も夜中に呼ばれる事は無くきちんと眠れた。朝も電話呼び出しからの始まりでは無く、自然に目が覚めて起床できる。
昨日からの湿った雪はそれなりに夜の内に積雪し、今朝は久しぶりに雪を踏んでの通勤となった。山の白さも回復して嬉しい。天気予報では日曜日に高気圧が来る。これは粉雪全開の山スキービックサンデーになるかとウキウキする。
としかし考えてみたら今度の日曜日は、とある新築物件の土地の氏神様を祭る儀式があり、その上に学会と教授就任記念祝賀会が重なって予定されていた。どれもこれも重要な行事でキャンセルできない。幾ら何でもこれでは山スキーに出動できない。せっかくの高気圧サンデーが消えてしまう訳で残念だ。
しかし大事な土地を鎮める祭りが晴れてくれるのだから、きっと縁起良いに違いない。そう思って心慰めていたりする。
今日は何時ものペーパーワーク、ドック、集団検診、病棟回診、往診に加え、難産の吸引分娩や手術もあった。
一日中あちこちから呼ばれまくって仕事していたので、普段の水曜日より一段と疲れも貯まる。研修医先生が他科に移動してしまったから、ちょっとした雑用業務を研修医先生に任せれなくなったのも悲しい。
さて雑用業務と言えば、その代表格に薬の点滴詰めというのがある(すみません雑用ではないか・・)。薬が抗がん剤の場合、看護師さんで無く医師が点滴詰めするのが、今まで病院の原則だったらしい。
しかし僕は忙しいし、寝ぼけ頭の多種業務同時進行状態で点滴詰めなんてやってられない。と言う訳で婦人科では皆その手の点滴詰めを看護師さんに今まで全て任せていた。
それで10数年の間、僕は婦人科の抗がん剤治療では特別の問題を起こさなかった。これはある意味珍しいくらいだ。僕は幸運だと思うし、看護師さんも良くやってくれたと思う。
しかし看護サイドはどうも抗がん剤の点滴詰めは危険が高すぎると考えた様だ。だからかどうか様々な経緯を経て、抗がん剤の点滴詰めは今月から薬剤師さんが行う事になったらしい。
なおこの手の単純作業のミスを減らす良い方法は手順を簡単にする事だ。多くの人が中に入ると却って間違いの元になる。
そうは思っても、僕はとやかく言わず静観している。それぞれの立場でそれぞれの理屈というのがある。結果間違いが無ければ僕は言う事は無い。
さてさて医療というのは元々リスクを内含している。分娩なんてその代表格で分娩費の半分はリスクコントロールのためのお金だと僕は考えている。つまり言いかえれば、リスクを取るのも仕事の内なのだ。
それがイヤなら産婦人科医の場合、分娩やガン治療を辞めればよろしい。看板掲げるだけで楽な仕事は他に幾らでもある。しかし使命感を無くして仕事続けるのは虚しいものだ。
誰がどうどれだけのリスクを取るのか、それぞれの特性や立場や職種も考慮しつつ上手に考えないといけない。与えられた条件の中で上手く調整して最善の結果を得る。そういう事が出来る病院がきっと良い病院になるのだと僕は思う。 |
|
|
|
|
エコの収支決算とか
昨日ぶつぶつ文句を書いたお陰か、昨夜は呼び出しや問い合わせ電話は一件も無かった。タマにしかない平穏な夜だ。今日は朝からひたすら一日外来の火曜日だが、今のところは概ね問題なく経緯していて嬉しい。
いきなり話は変わり、昨日今日のテレビニュースでは、盛んに住宅エコポイント新設の話題が取り上げられていた。
住宅の新築や改築は、家電製品購入と比べて圧倒的にかかる費用が大きい。それなりに有効利用されたら、多少の景気対策や二酸化炭素削減に繋がるのかもしれないと思う。
さて僕は一昨年の夏に子供部屋が足りなくなり自宅を新築した。中には豪邸を建てたと勘違いされる方がみえる様だが、ごくごく普通のマイホームである。
周囲の見晴らしや日当たりが良い事と、崖崩れや災害の心配が少ない土地という事で、外装がまだ新しい内は素敵な家と見えるのかもしれない。
オール電化のエコキュートで、もし今年新築だったらエコ住宅の内に入るのだろう。住宅施工をお願いしたパナホームさんに寄ると、絶対にオール電化の方が環境に優しくお得ですよという事であった。
さて実際に1年以上オール電化エコ住宅?に済んでみて、その感想を述べると、確かにエコ住宅はお得である。
当初電気代が上がるのではないかと思っていたが、どうも夜間電力を上手く使っているらしく、年間の電気代は逆に下がった。しかもガス代は使わないから無料だ。
暖房費も外気式ヒーターだった院宅よりかなり安い。
これは普通のファンヒーターによる暖房なので、自分でストーブに灯油を入れなければならない事も関係しているだろう。
配達されて天引きされる灯油だと、どんどん暖房使ってしまうが、自分で灯油を買って自分で給油するとなると節約する。人間そういうものだと思う。
というわけでエコ住宅?に引っ越した事で、普段のライフライン生活費は大分下がった。スキー板代分くらいは軽く浮いてお釣りが来るくらいだ。更にその上太陽光発電にしていたらどうなっていただろうかと、少し興味あったりする。
車もハイブリッドや新型ディーゼルにすると、かなり燃費が下がるという事だし、エコと言うのは確かにこれからの時代お得なのかもしれない。
ただ気になるのは初期投資だ。車にしても家にしてもエコだからという理由で買い変えるにはあまりに高い。第一新品を買うということ自体エコな事とは僕には思えない。古いものを大事に使う事の方が本当はエコなのかもしれない。
しかしやはり買い替えが必要な時期が来たら、きっと多少高くてもエコな物に変えた方が良いのだろう。既に走行距離22万`に達した愛車を見てそんな事を思う。
今度新しく建てる医院もできればエコな作りになれば良いと思っている。しかしどうせ電気代とかは経費で落ちるのだろうし、自分で建てる訳ではないのだから、こちらの方はどうも強く言えなかったりする。 |
|
|
|
|
聞かれたって分かりませんよ
昨日僕が山から降りた後にも分娩が2件あった。
中には大変なお産もあったようだが、午後まで高山に残ってくれていた有難い代務先生のお陰で僕は楽できる。深夜にお産は無く夜はしっかり眠れた。
山に行って運動してきた夜にきちんと眠れるとそれだけで十分幸せな気分になれる。とはいえ朝にはやはり病棟からの問い合わせ電話で起こされた。何の要件かは忘れてしまったから大した事ではきっと無かったのだろう。
今日は予約診察の月曜日。外来の真っ最中に分娩が一件。入院患者さんの人数は多いので、問い合わせや各種呼び出しは多数。とはいえ午後からは処置一件のみで手術は無いから、運が良ければ早く帰れるかもしれない。
さて月曜日は何時もの事だが、多方面から各種各様の問い合わせや連絡の電話を幾つも受ける。
特に多いのはシャワーやトイレ等の安静度に関する問い合わせだ。月曜朝から午前中にかけては、家にいようが病院にいようが歩いていようがお構い無しで、大体30分に一回程度の問い合わせ連絡が入る。
これは土日の間、病棟回診業務を代務先生に任せているからだろう。できれば月曜午後の定例回診まで待ってもらえれば有難いし、普段からそう言っているのだが、どうも週明け月曜日は回診時間まで待てない様だ。
入院患者さんの人数は常に10人〜20人位の事が多いが、産婦人科の特徴として患者さんの回転が速い。
20人の患者さんが1週間で入れ替わるとすれば月に80人。年間では1000人くらいの患者さんが僕の産婦人科に入院する事になる。これを10年以上続けてきたから1万人だ。自分でも驚く数字だと思う。
と言う訳で僕が患者さんの名前を全て覚えている事は基本不可能だ。
世の中には生徒の名前を全て覚えている校長先生という方が見える様だが、僕の場合それより客観的に勘定して数倍の人数になる。ましてやその病状まで覚えていられれば奇跡に近い。
と言う訳で名前だけで、すかさず僕が正しい対応を、寝ぼけ頭でできる訳は無い。
臨機応変に個々人に沿った答えをするのは土台無理な話なのだ。これはコメディカルの方も分かっていて欲しいと思う。
しかしそうも言ってられないので、僕がどう対応しているかと言うと実は何時もワンパターンで答えている。
だからそのパターンを文章とか図にして、それで対応して貰っても同じことではある。しかし世の中それでは納得行かない様に出来ている部分もあるから難しかったりする。 |
|
|
|
|
ちょっとぶつぶつ言っちゃうぜい
今週も雨の週末となった。この時期にしか滑れないルートや今しか登れない山もある訳で、やっぱり残念な雨だ。雪が消えると山スキーの素敵なラインも消える。まだもう一回くらい大雪に来てもらいたいが、僕が山登りを始めた頃と異なり、最近は3月に入ると大雪はまず来ない。せめて来週こそは晴れてもらいたいと思う。
さてそんな事を書きながらも、今日の午前中にはさくっと平湯温泉で一本滑ってきた。天気悪くて、雪のコンディション不良でも、それなりに素敵な冒険が出来て嬉しい。
昼には病院に戻れたので、お留守番を研修医先生にお願いして名古屋の学会に行こうかなんて思う。しかし考えてみたら東海北陸の上りはこの時間帯に渋滞必至だ。と言う訳で学会参加はあきらめて、確定申告書をせっせと先ほどまで計算して作っていた。
さてさて一般的には確定申告をすると税金は戻ってくる事が多いと言う。しかし僕はどういう訳か大抵払う方が多い。
しかし今年こそはきっと確定申告で税金が戻ってくると思っていた。と言うのは昨年僕にはエベレスト遠征があったので、働いてない分僕の年収はかなり下がった。だからきっと税金は戻ってくると思っていたのだ。
しかしその思惑は甘くて、やはり今年も税金追加払いとなった。よほど僕は節税が下手なのだろうと思う。というよリ何かの間違いで税金を払いすぎてるんじゃないかなんて思ったりもする。
まあこれも仕方ない。世の中には病気や事故やその他諸々の不幸な理由で、払いたくても税金払えない方はたくさんみえる。
僕も山で遭難したりつまらない訴訟に巻き込まれたりしたら税金どころではなくなるはずだ。今日も無事に山から帰れたし、税金を払えることの方が、きっととっても幸せな事なのだと思おう。 |
|
|
|
|
雪も医者も何処に消えちゃうの?
昨日は手術も無く、各種処置もあの手この手の技で無事こなせたため、比較的スムーズに業務終了できた。
この2ヶ月ちょっとの間、産婦人科の戦力?として良く働いてくれた研修医先生も新たなローテート先に、来週から移動だ。
研修医先生がこれから先何処の病院で何処の科の医者になるにしても、先行き有望?の新米医者と仲良くしておくのは良い事だ。医者の世界は意外に狭い。何年か先に意外な所で再会する事も多い。
だからと言う訳ではないが、研修医先生及び有志看護師さんらを誘い、昨夜は朝日町まで出かける事にした。天気予報では土曜は朝から雨だ。どうせ出動できないからと最後のしめのお茶漬けまで飲み食いしてしまう。
案の定今朝は雨だった。山スキー出動する気は端から起きずに、昼近くまで寝てしまった。こんなに遅くまで寝たのは1年ぶりくらいだと思う。続いて掃除、片付け、お買い物、更には高山日赤病院での勉強会聴講と忙しく午後を過ごしている。雨の週末でも僕には無駄な時間は無い。
今さっき天気予報を見たら、明日もまた雨もしくは雪みたいだ。せっかくのハイシーズンに残念だと思う。これは山ばかり行ってないで、たまには勉強とか仕事とか確定申告とかをせよと言う天の声だろうか。
この数日間の雨で山の雪も急速に減ってしまった。場所によっては増水してるところもあるだろう。
山スキーの貴重なチャンスがまた失われ、貴重な戦力の研修医先生も失われ、気持ちちょっと悲しかったりする。 |
|
|
|
|
15歳から19歳とか
昨日残った方は運良い事に夕食後就寝前の時刻に分娩となってくれた。その後朝にももう1件分娩があったが共に研修医先生に上手く対応してもらう。お陰で睡眠時間は十分に確保できた。
しかしどういう訳かそれでも眠りは浅くなり、今ひとつ熟睡感が得られないまま朝になる。
最近は仕事で夜中に起こされる事無くても眠気が残る事が時々ある。それなりに毎日忙しいので、金曜日にはどうしても疲れが貯まるのかもしれない。これも年のせいだろうか?と少し悲しく思う。
さてさて年と言えば、このバンクーバーオリンピックの最大の話題は何と言ってもフィギュアスケート19歳の戦いであった。この軍配は残念ながらキムヨナの方に上がった。
もしこれで真央ちゃんが15歳の時のトリノオリンピックに出れていれば、必殺の連続トリプルアクセルで金メダルだったろうから、悔しい気持ちがあるのは当然だと思う。
真央ちゃんは4年後のソチオリンピックにも挑戦すると話しているらしいが、4年後には23歳になっている。僕は23歳でトリプルアクセルを連続で飛べる可能性は限りなく低いと思う。
女性の15歳から19歳と言うのは、ある意味特別な年齢だ。異常なほどに身体のパフォーマンスが高いのだ。これはもちろん人類300万年の歴史の中で299万9900年くらいは、殆どの女性が15歳ら19歳の間で初めての妊娠出産を経験していたからだと思う。
初産と経産の差は、実は一般的に想像されているより随分と大きい。これは分娩時の会陰裂傷の大きさから言っても明らかだ。経産婦の会陰裂傷なら殆どのケースで、駆け出しの研修医先生でも問題なく縫合できる。
また僕は20年以上産科医をしていて、経産婦の吸引分娩をしたことは数えるほどしかない。ほとんどの吸引分娩は初産婦だ。つまり初めてのお産と言うのは想像以上に大変なのだ。
オリンピックみたいなミラクルボディの世界だから、何歳になってもそれに挑戦するだけで価値はある。
しかし冷酷にに考えたら真央ちゃんには若いうちに結婚して、子供を作り、その美貌と運動能力を兼ね備えた子供に金メダルを期待した方が実は現実的かもしれない。
そういえばスピードスケートの岡崎朋美選手は38歳で今回のオリンピック出場を果たした。スピードスケートは耐久系だからフィギュアスケートよりも高年齢までパフォーマンスを維持する事が可能だ。
しかし幾ら何でも次のオリンピックを狙うのは止めて、やはり子育てに頑張ってもらいたい気がする。40歳を過ぎると卵子の受精能は極端に落ちて、受精卵の質が悪くなる。これはその道の人間には良く知られている事実だ。
この辺の事についてあまり書きすぎると、現実世間からダメ出しを食らいそうだからもう止めとくが、生命としての冷厳な事実はオリンピックへの思いと、時に矛盾する事があるのはやはりどうしても確かだろう。 |
|
|
|
|
どっちが速いの?
昨日はヘリコプターの空の旅と言う楽しい?業務が追加された関係で、当然帰宅はやや遅くなった。それでも子供のサッカーのお迎え時刻には間に合うよう帰宅は出来たから良かった。
空の旅の疲れもあり夜はぐっすり眠れたと書きたいところだが、もちろんそんな事は無い。
昨夜はやや切迫した感じの助産師さんから、心配そうな問い合わせ電話が2件あり起こされる。お陰で少し睡眠の質は損なわれた。とはいえ深夜出動は無しで済んだのでマシだ。今日は何時もの秒単位外来で、午後は手術無し。経過中の方は残りそうだが、このまま平和に過ぎて行ってくれれば言う事は無い。
さてさて昨日一昨日と続けて、名古屋と岐阜に僕は緊急母体搬送を行った。名古屋の時は救急車、岐阜の時はヘリコプターを使う。どちらも決して母体に余裕ある状態では無かったのだが、どちらも関係者の努力で結果トラブル無く搬送できたから有難い。
さて高山から母体を都市部大病院に緊急で運ぶ場合、救急車とヘリコプターのどちらにするかというのが常に問題となる。どちらも一長一短だと書きたい所だが、そうも言えない部分があるから事は難しい。
ヘリコプターは夜は飛ばない。天気が悪くても飛べない。更に揺れるし、急激な気圧変動が胎児循環や陣痛にどのような影響を与えるかと言うのも気になる。
昨日の経験から思えば、ヘリコプターに搭乗中に何かあった場合、よほど慣れてなければヘリコの中で医療処置はまず出来ないと思う。揺れて危ないのだ。もし分娩となったこれはパニックだ。
言い出したらキリが無いが、墜落の危険だって無い訳ではないし、突然飛ばされる妊婦さんの心の不安も考慮に入れるべきだと僕は思う。
しかしその辺をあえて一切飛ばして、ヘリコプターと救急車とどっちが速いかという、根本的な事を書いちゃおう。
結論を書くと病院から病院に動けない患者さんを運ぶ場合、救急車の方が速い時がある。受け入れ病院の屋上にヘリポートが無かったら、まずたいてい救急車が速い。
これはもちろんヘリの整備状態やパイロット、救急車の待機状態、高速で救急車が○○キロで走るかなど諸々が関係している。
しかしヘリには各務原から飛んでこないといけないという決定的な弱点?がある。救急車なら空いていれば直ぐに高山をスタートできる。しかもヘリポートを経由する必要は無い、救急車はドアツードアだ。
ヘリコプターはとても有難い存在だ。災害や山岳遭難の時など圧倒的な必要性と存在感がある。しかし母体搬送の場合はちと微妙だったりする。
僕は冬になるとほとんど毎週山で遊ぶ人間だ。常に何かあればヘリコプターのお世話になる可能性がある。だからあまりヘリコプターにマイナスイメージな事を書くと良くない気はする。従ってこれ以上書くのは止めよう。
そしてせめて自分の事ではヘリコプターにお世話にならない様、肝に命じておかねばならないと改めて思う。
ヘリコプター最大の長所。それは素晴らしい景色(私見です)

ヘリコプター最大の短所。それは高山に帰るのが列車になります(これも私見)
 |
|
|
|
|
空の旅の理由は
火曜日の一日外来の後は、何時もだがジワリと疲れが染み出してくる。
昨日もやや遅い帰宅後から疲れが出て、夕食を食べると直ぐに寝てしまった。ある意味疲れて眠れるという事は幸せな事だ。一度深夜に目が覚めただけで、そのまま再び眠りに付けた。
とはいえ世の中は甘くない、また深夜未明の時刻に分娩室から呼び出される。自分に厳しい人間ならここは寒空深夜出動となる。しかし今の僕には研修医先生と言う味方がいた。研修医先生に大丈夫な事を確認すると、全てを任せてそのまま朝まで眠ってしまった。お陰で今朝には昨日の疲れも大分取れていた。その代わり昼夜大活躍の研修医先生はやや眠そうである。
今日は検診とペーパーワークの水曜日、比較的業務は楽に設定してある。ところがそうは問屋が卸さない。
昨日に引き続き今日も緊急母体搬送が必要な妊婦さんが飛び込んできた。診察したらすぐそこに足が触れる。こういう事は続くものだ。
ここはすぐさま岐阜県総合医療センターへの母体搬送を決断した。とある経緯を経て搬送は救急車で無く、ヘリコプターを使う事になる。
さてここは何時もなら、僕に代わって研修医先生にヘリコに乗ってもらう状況だった。しかし今日は比較的業務が楽な水曜日だ。しかもたまたま分娩経過中の方も見えない。
更に今日の母体搬送は、もし搬送中に分娩となった場合、助産師さんに任せられないテクニカルな手技が必要となるケースだった。集団検診に見える何十人の方には申し訳ないが、ここは研修医先生に代わって僕がヘリコに乗り込むことにする。こういう特別な状況で無いと、僕がヘリコに乗る機会は意外に?無い。
実は僕が母体搬送のためにヘリコプターに乗るのは、今回が初めての事だ。今まではこのややカッコ良い?役割を研修医先生かベテラン助産師さんに全て任せていた。普段の僕は一人しかいないので、搬送を決断するだけで後は通常業務をこなすしかない。今日はこのお留守番役を成長著しい?研修医先生にお任せできた。
それにやはり、一度はヘリコプター搬送を経験しておかないと、何かの機会に意見を求められた際、説得力ある返答はできないだろう。
と言う訳で今日の午前はヘリコプターで岐阜に飛び、帰りはタクシーと列車で先ほど高山に戻ってきた。高山に戻ってからは当然の如く残ったペーパーワークに追われている。
何処かのドラマと異なり、僕がヘリコに乗ったお陰で誰かが特別に助かった訳では無い。しかしとりあえず搬送業務は無事に上手く行った。多分今頃は環境整った状態で問題無く?分娩に至っているだろう。
昨日は救急車で名古屋へ、今日はヘリコプターで岐阜へ妊婦さんを送った。その率直な感想諸々は、また機会があれば後日書くとしよう。
ヘリコは空を飛ぶ

後はお任せしました
 |
|
|
|
|
それがお産と言うものですから
昨夜は寝る前に救急外来から問い合わせ電話一件あっただけで、夜中に起こされる事無くきちんと眠れた。しかし朝はやっぱり明け方からの緊急電話で起こされる。
内容は近いうちに大学病院に搬送する予定だった妊婦さんが、陣発したというものであった。話せば長くなる様々な専門的な理由で、分娩は最高レベルの設備とマンパワー整った病院で行うのが望ましい。
母体搬送というのは送る側と受け入れる側があって成り立つ。症例にもよるが、送る側にも受け入れる側にもそれなりの準備や段取りが必要なのは当然だ。僕はその準備を今週1週間ぐらいかけてゆっくり行うつもりだった。
しかし予定外に早く陣痛が始まってしまったらどうにもならない。きちんと段取り立てる時間は全て吹き飛ぶ。決断を早くして直ぐに行動に移さなければ、取り返しのつかない事態に発展する可能性もある。
というわけで朝の外来は一時ストップ。大学に電話して事情を説明し、救急車を要請して、家族やコメディカルへ対応を要請する。それぞれの立場のそれぞれの人間は「ここでこのまま分娩できないか?」とか「救急車の中でお産になったらどうするのか?」とか「ヘリコプターは使わないのか?」とか「県外の大学に搬送する理由は?」とか「誰か救急車に同乗するの?」とか色々聞いてくる。
しかし僕にはいちいち説明する時間は無いし、その意味も無い。
こういう時は僕がぶれないのが一番大事だ。決めた事はきちんと最後まで貫く。迷っている時間は無い。
と言う訳で朝一番で救急車は高山から名古屋まで高速を飛ばしてくれた。同乗した研修医先生も驚きのスピードで、救急車は大学病院に到着したらしい。大学ではおそらく最高の態勢で受け入れてくれたのだと思う。
こういうのもきちんと予定通りに、段取り準備が整っていれば、なんの問題も無い普通の事だ。
しかし分娩は24時間いつ急に始まるか分からない。いつ突然に緊急事態になるか分からないのだ。こういうのは辛いところだと思う。
とはいえそういう事も世間は良く理解してくれる様になった。こういう難しい事態に、誰もが協力してくれたお陰で無事に対応できた。
後は無事産まれたかなあなんて気にしながら、僕は一日中の外来をひたすら続けていればそれで良い。そうすればとりあえず今日はまたしのぐ事が出来るだろう。 |
|
|
|
|
雨にも負けず、風邪にも負けず
この週末は代務の先生に名古屋から来ていただけていた。
体調も良くないし、公私共に忙しいし、天気図では次々と低気圧が来ているが、僕は山スキーには出動する気だ。
今が山スキー最盛期であるし、3月に入ってしまえば事実上パウダーシーズンはほぼ終わりとなる。
とはいえ土曜日は仕事(飲み会?)の疲れと、体調不良で山スキーはあきらめた。それでも昼間の僅かな時間で、ほうの木スキー場には出かけ、雪のチェックとかショートファットスキーの乗り心地とかを確かめてくる。
短いスキー板をオールマイティーに乗りこなせるほどの技量は今ひとつ無いのだが、それでも残雪シーズンに備えて練習はしとかないとと思う。
遅効性のジスロマックがやっと利いてきたのか、土曜夜辺りから体調は戻ってきた。
日曜日こそ早起きして山スキーだ。ところが、日曜の朝は雨だった。それでも午後から晴れると言う予報を信じて栗ヶ谷方面に向かう。ところが小鳥ダムへのゲートはどの側も固く閉ざされていた。これは雨のせいだろうか、それとも高速河合PAが出来た関係だろうか?
飛騨の秘境?栗ヶ谷山スキーに、この時期下道から入れないのは残念だ。せっかくの早起きが台無しになったのも悲しい。
雨は中々降り止まなかったが、この雨は標高の高い所では多分雪だろう。一気に転進を決めて河合村から平湯に向かった。
めげずに車を走らせて平湯に着いたのはもう9時近かった。既に営業を始めているスキー場は避け、神の湯側から金山岩への尾根に取り付く。
急な尾根を辿ると、当たり前だが地図通りにスキー場最上部ゲレンデに出た。この頃から雪は止んで晴れ間が見え始める。
さてしかし日曜は大事なアニバーサリーで、夕方からは嫁さんとお出かけの約束がある。引き返す時刻は午後1時と決めた。
ちょうど午後1時に森林限界に着いた。もう直ぐ上が金山岩頂上だが、これより上は雪少なくアイゼン必要となりそうだ。絶対遅刻できない用事だったので、登頂はあきらめて滑降に移った。
滑降ラインは以前☆さんから教えていただいた谷筋コースを取る。予想通りの素敵なラインだった。重雪パウダーを存分に楽しむ。
アップダウンの多い尾根をこなして、そのまま安房谷(わさび谷下流)まで降りた。春のざくざく雪だったが、傾斜は強いので結構楽しめる。
その後は大急ぎで片付けして、温泉もそこそこに帰宅。家族と楽しい時間を過ごした。昨年の同じこの日は、ニューギニアで増水した川の下降に必死の思いをしていたのだが、それがまるで夢の様だ。
と言う訳でその後はお出かけ先から直接病院に出勤し、何時もの忙しい外来に手術、月曜ならではの段取り多い病棟業務に追われている。
なんだかだらだらとこの週末の出来事を書いてきた。わざわざ読んでいただいた方には申し訳ないが、いちおうこれは日記なのだから、それでもまあ良いでしょう。
金山岩の顕著な岩下から滑降を始めた

谷筋を一気に滑降
 |
|
|